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2003年11月30日(日) ■ |
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シンデレラエクスプレス |
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いつか王子様がやってきて 私を幸せにしてくれる 悲しいことがあったときは 力強く抱きしめて 優しい言葉をかけてくれる
君は叱られている時でさえかわいいから それでいて甘え上手だから
僕はラーメン屋で 好きなぶんだけにんにくを入れて
若い店員に文句を言って睨み付けている 孤独そうなおじさんを見て
それが自分の30年後のような 気がして舌打ちをしている
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2003年11月24日(月) ■ |
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髪を切る日(3) |
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理髪店を変えるということが 生活を変えることそのものの様な 20年もひとつのお店にしかいってなかったんだもの
高校生ぐらいになって友達が 美容院などに行ってると聞いても 自分とはとんと関係ないことだったんだもの
引越しをしてから もう理髪店を3軒もまわってしまった どこもしっくりこなくてさ
なかでも一軒目はこともあろうか 理容室と間違えて美容室にはいってしまって 小太りのお姉さん、のようなおじさんに 「私は美容師だから、まずデザインから考えるの そうね〜。ワイルド系ねらってみます〜?」
硬直したまま なすがまま 「まぁ美容室ってうちが初めてなの?光栄だわぁ ささ楽にして〜。」 仰向けになって顔にタオルをかけられて まだ見ぬ世界に翻弄される自分と髪の毛
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2003年11月19日(水) ■ |
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アイドル |
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岡田有希子は86年に自殺をしていた もうずっと以前の事だ その後彼女の跡を追って 多数の若者の飛び降り自殺が相次ぎ 「ユッコシンドローム」という言葉を生んだ
4歳か5歳の日曜日の朝だったと思う ボクはまだ眠ったまま テレビから彼女の歌を聴いていたんだと思う 夢のなかで顔も知らない女の人が かわいらしい歌を歌ってくれてて
その朝をそのままずっと覚えていて そのワンフレーズのメロディーと歌詞が アタマについていたんんだけど 歌っているひともなんていう歌かも知らなかった
昨日ふとそんなことを思い出して 20年間かすかに気になっていたことを遂に ワンフレーズをたよりにネットで検索してみることにした あの夢の中で歌ってくれた人の名前と その歌のこと
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2003年11月14日(金) ■ |
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てのひらに洋楽 |
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言葉を気にしてしまうからといって 邦楽ばかりを選んでばかりいるのは とっても勿体ないことなのだ 分かってたんだけどね
言葉を気にしてしまうから、という他にも 洋楽から離れていた理由には まるで額縁の中 のような感じがしていたからだ
格好良すぎるというのか 言葉がメロディーにきれいに乗りすぎているからか 単に英語でちんぷんかんぶんだからか (ここでいう洋楽とは、いわゆる一般に言われてる意味) 格好良すぎて照れてしまって 自分のてのひらには入らない気がしてたんだもの
いつまでたっても 誰か他人の曲って感じがして
でもこれがいまになって急に 音を聞く、という意味とはこれまた別に ちょっと親しみを持てるようになってきた なんだかちょっと大人になった気分さね、叔父にもなったし 家をでたからかもしれないです
「馴れていく」20000HITありがとう 更新遅くてもがんばれ うん。がんばる。
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2003年11月07日(金) ■ |
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ベイベー(2) |
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11月3日 いいお産の日 姉にあかんぼーが生まれたんで 早退して見にいった
ちょっとまだ咳がでてたんで 手を入念に消毒して 息をとめて近づいた
ちっちゃいカラダで両腕をほうりあげて きゅうきゅう鳴くベートーベン しわくちゃでこれ以上やわらかいものはなく 今日生まれた まだ一日も昨日がない人間
もう つくだにうんこがでたよと 姉は言った
しあわせが目を閉じたまま 真っ白い布にくるまれちゃって 切れ目のような口であくびをしてる
こんなのを見るのは初めてだけど 生まれた赤ん坊を見ていると生意気にも 誰も彼もがかわいらしいみたいに思えてしまう
昼の職場で はやく辞めたいこんな仕事〜と 口をとがらせていた女の子も ブルースを発車させようぜ、と格好いい詩人もさ
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2003年11月04日(火) ■ |
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構内 |
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ポロシャツのお父さんが 腕を組みながら歩いていく
その後ろを 男の子がお父さんの真似をして 腕を組みながら歩いていく
なんだかかわいいと思いながら 僕もいつのまにか腕を組んで立っている
駅にいるひとを見渡すと みんな腕を組んで じっと考え込んでいる
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