JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:フィギュア 浅田真央、フリー曲は「鐘」(6月26日10時17分配信 毎日新聞) フィギュアスケート女子の浅田真央(中京大)は25日、拠点の一つとするモスクワ市内の運動施設で練習を公開するとともに、 ◆コメント:ラフマニノフで「鐘」というタイトルが付くのはピアノ曲と管弦楽曲があります。 私は、原則的にスポーツに興味はなく、フィギュアスケートや浅田真央選手のファンでもない(ファンの方には申し訳ないけど)のですが、 今季のプログラムについて、フリーの曲をロシア人音楽家ラフマニノフの前奏曲「鐘」、 ショートプログラムに使う「仮面舞踏会」は、皆さんよく御存知ですが、新聞記事としては正確さに欠ける。 この書き方だと、「仮面舞踏会」もラフマニノフの作品と勘違いする読者がいても不思議は無い。 昨シーズンの演技を生で、或いはテレビで見た人は、これはハチャトゥリアンの作品であることを知っているだろうが。 それにしても、「仮面舞踏会」は組曲で、浅田選手が使ったのはその第1曲、「ワルツ」なのだから、新聞は、 ショートプログラムは、ハチャトゥリアンの組曲「仮面舞踏会」よりワルツ と書くべきである。 尤も記事からは、「ワルツ」を使うのか今ひとつ不明確である。「昨年フリーの曲に使った」と書かれているので、 多分、また「ワルツ」を使うのだろう、と推定出来るが、スポーツ記事と言えども新聞記事なのだから、正確を期するべきだ。 さて、本題はそちらではなく、フリーに使う曲が、 ラフマニノフの前奏曲「鐘」 とある。 これ、よく確かめたのだろうか?ラフマニノフの作品で「鐘」のタイトルが付く曲は私の知る限り、 二曲ある。ピアノ独奏曲と、管弦楽曲なのだが、「前奏曲 鐘」と言ったら、ピアノ曲である。 ところがこれは、卑属な書き方をするなら、大変、「暗い」「盛り上がらない」曲なのである。 いや、「盛り上がらない」、というと、語弊がある。 クライマックスの迫力はすごいのだが、あまりに重く、「華やかさ」に欠けると思われる。 兎に角聴いて下さい。 幻想小曲集 Op. 3 - 第2番 前奏曲 嬰ハ短調 「鐘」 ラフマニノフ:幻想小曲集 Op. 3 - 第2番 前奏曲 嬰ハ短調 「鐘」 オリンピックでメダルを狙う曲としては、ちょっと重すぎませんか? しかし、ラフマニノフの前奏曲「鐘」と言ったら、これしかない。演奏時間は4分40秒で、 フィギュアスケートの女子フリー演技時間は、4分(+−10秒)という規定があり、その点では、近いけど。 何かちょっとヘンだな、と思った。 ◆管弦楽曲で、詩曲「鐘」 という作品があります。こちらの間違いではないの? ラフマニノフのもう一つの「鐘」は、声楽のソロと合唱が加わった管弦楽曲で、 ◆7月6日は、ピアニスト、ウラディーミル・アシュケナージの誕生日なので、久しぶりにモーツァルトの協奏曲23番をどうぞ。 日付が変わってしまいましたが、7月6日はピアニスト(兼指揮者)、ウラディーミル・アシュケナージ(1937〜)の誕生日でした。
2008年07月06日(日) 「食品価格、バイオ燃料生産で75%上昇=世銀報告書」「エイズ患者400万人の治療費分=巨額なサミット経費に驚き−英紙」
JIRO
|HomePage
|