DiaryINDEX|past|will
2008年02月29日(金) |
March(3月)にはマーチ(行進曲)です。掲載多数。お薦めあり。(シリーズその1) |
◆3月になると、本当にマーチが聴きたくなるのです(私は)。
3月(March)と行進曲の"marches"の、別に面白くもないダジャレで喜んでいるわけではありません。
長い間、有難いことに拙日記・ブログを御愛読頂いている方は、もしかすると覚えていらっしゃるかも知れませんが、
私は、以前にも、このような企画(というほどのものではありませぬが)で記事を書いています。
陽気が暖かくなってくると、私は、何故か分かりませんが、本当にマーチのCDが聴きたくなります。
◆世界のマーチ名曲集でもいいのですが、やはり、まずマーチと言えば、スーザですね。
今も管楽器を吹いている方は少ないかも知れませんが、小学校、中学、高校、大学で、吹奏楽部にいたことがある方。
そして、ある程度真面目に練習して吹けるようになったことがある方で、スーザのマーチを吹いたことが無い、という人はいないでしょう。
それは、殆ど断言しても良いです。皆、何かしら思い出があるはず。
まだ、楽器が下手な時、マーチって「きつい」んですよね。無駄な力が入っているからでしょうが、とにかくトランペットは無茶苦茶キツイ。
汗だくになって吹いて、ヘトヘトになった覚えがあります。他の楽器はどうなんだろ?
楽器をおやりにならない方も、スーザを聴けば必ず、楽しい気分になると思いますよ。
ジョン・フィリップ・スーザ(1854-1932)に関する詳しいことは、ウィキペディアに立派な説明がありますのでご参照下さい。
間もなく命日(3月6日)で、その日にこの特集を組んでも良かったのですが、いつ事件が起きるか分からないので、
前倒しでスーザ特集をやります。
◆何と、フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルに木管を加えてスーザばかりを録れたCDがあります。
フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルという、先日から何度か、ここに書いている、金管アンサンブルの始祖、神様みたいな団体があったのです。
すでに、リーダーのフィリップ・ジョーンズ氏を始め、多くのメンバーは故人となってしまいましたが、
まだ、元気なころ、純粋な「ブラス・アンサンブル」つまり金管楽器「のみ」による合奏ではなく、クラリネットなど木管を入れて、
「吹奏楽」に近い大編成で、スーザのマーチばかりを録れたCDを作りました。Amazon、HMV、TowerRecordを調べましたが、辛うじて、Amazonマーケットプレイスに
ありました。スーザ:マーチ集です。
似たようなCDに、星条旗よ永遠なれ~世界のベスト・マーチ集という、これも、フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルの録音がありますが、スーザは少ししか、ありません。
(世界のマーチ集は、これはこれで面白いでしょうが、今日はスーザのマーチに話を限っています)。
ヤフオクでも結構出ています。ご参考まで。
マーチと云えども、流石は天下のフィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル。実に音楽的な演奏です。
しかも、スーザが作曲したマーチ特有の血湧き肉躍るような生命力は見事に輝いているのです。
では、演奏に参りましょう。
「忠誠」という曲です。1888年発表。海兵隊の為に書かれたそうです。
ダウンロード Semperfidelis.mp3 (3024.4K)
マーチは必ず、中間に、比較的穏やかな、トリオという部分が入ります。それが勇ましい部分とのコントラストを形成し、
終わりの景気の良い部分を一層引き立てる訳ですね。
次は、「キング・コットン」という曲。1895年、アトランタで開催された、「全米綿花産出州博覧会」の公式テーマ曲として作曲を依頼されたとのこと。
ダウンロード KingCotton.mp3 (2471.3K)
楽しいですね。この曲を聴いて「綿花」を思い浮かべる必要など、全くないことは、いうまでもありません。
次は「雷神」というマーチです。同じようなマーチを、ずっと同じようなテンポで続けて演奏すると、聴き手は飽きます。
さあ、フィリップ・ジョーンズ氏は「雷神」のテンポを、どのように設定するでしょうか。
ダウンロード TheThunderer.mp3 (2275.8K)
マーチは、実用で演奏する(人々がそれに合わせて行進する)ときよりも、コンサートでは、テンポを速めにした方が良いです。そうしないと、ダレます。
次は「ワシントン・ポスト」です。日本だったら、「行進曲 朝日新聞」みたいで妙ですが、ワシントン・ポストが、全米小学生作文コンクールを行い、
表彰式で演奏すべく、スーザに作曲を依頼したのだそうです。
ダウンロード WashingtonPost.mp3 (2266.4K)
景気がいいですねえ・・・・。あと二曲。スーザの代表作の一つ、「自由の鐘」です。
ダウンロード TheLibertyBell.mp3 (3175.8K)
はい。もう、説明しません。最後はアメリカの第二の国歌とも呼ばれるほど有名な、
「星条旗よ永遠なれ」です。
ダウンロード StarsForeve.mp3 (3138.7K)
お楽しみ頂けたでしょうか。次の機会には、若き日のバーンスタインが、ニューヨーク・フィルハーモニックと大騒ぎ(?)している、
スーザだけではないマーチ集をご紹介したいと考えております。それでは。
【読者の皆様にお願い】
是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2004年02月29日(日) 鳥インフルエンザに見る国の公衆衛生行政の甘さ