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JIROの独断的日記
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2007年07月28日(土) 「『5千万件精査』未着手の社保庁に勧告=監視委の意見具申受け−菅総務相」←しかも、5千万件は「ごく一部」なのです。

◆記事:「5千万件精査」未着手の社保庁に勧告=監視委の意見具申受け−菅総務相 (時事通信社 - 07月27日 21:10)


社会保険庁の業務を監視する総務省の「年金業務・社会保険庁監視等委員会」(委員長・葛西敬之JR東海会長)は27日、

同庁が宙に浮く年金記録5000万件の実態を精査する作業にいまだ入っていないとして、善処を求めるよう菅義偉総務相に意見具申した。

これを受けて総務相が同日、柳沢伯夫厚生労働相に勧告を行った。

監視委の意見具申などによると、基礎年金番号に未統合の5000万件の存在が今年2月の予備的調査で判明した際、

安倍晋三首相がその実態について詳しく精査するよう指示したにもかかわらず、現時点で作業に着手していないという。


◆コメント:監視委員会が入った途端、この有り様、というか選挙対策のつもりでしょう。

「年金業務・社会保険庁監視等委員会」というのは、露骨に選挙対策だが、7月17日に設置を閣議決定したものです。

葛西敬之JR東海会長を筆頭に6人の委員がいます。

実際に社会保険庁を監視するのは総務省の職員15人で、厚労省・社保庁の合同庁舎に常駐して、文字通りずっと見張りをする。

この前の月曜、23日から、「見張り」を始めました。そうしたら、早くも4日目にして、

「5千万件の精査を、さっさと始めろ」

という勧告を出しました。随分仕事熱心ですが、これも選挙前に、「何かをやっているな」という印象を有権者に与えるため、

官邸から指示が飛んでいるのでしょう。

役人に役人を見張らせて、今後も効果のある「監視」が出来るのか。注視する必要があります。


◆安倍首相の云っている「5千万件」はコンピュータにデータが残っている明細だけなのです。

安倍首相は甘言を弄しますから、注意が必要です。

最初は、「宙に浮いた5千万件」を調べる必要が無い、と云っていたのに、後に「1年で全部照合します」と言い出しました。

また、

「システム移行時期(何度もあるのですが)に厚労相をしていたのは民主党の管直人氏だから、この混乱の責任は民主党にある」

とも云っていた。あまりのことに、歴史的低支持率を誇る森・元首相からも、「みっともない。止めろ。」と云われたそうです。

このときは、流石に皆あきれました。すると、今度は
「全責任は、首相である自分にある」

と言い直す。

さて、安倍首相の云う5千万件は、「コンピュータにデータが残っているが、誰の名義か分からない」という、「宙の浮き方」をしている明細です。

実際には、紙の年金台帳からコンピューターに入力すらしていないデータが、各都道府県の社会保険事務所にゴマンとあるのです。

中には本当に捨ててしまったものもあるでしょうが、台帳が残っていることがバレるとヤバいので、

「捨ててしまった」と云っている事務所がある、との情報もあります。

安倍首相は、それを知らないわけがないのに、シラを切っているのです。


◆先日書いたことをもう一度読んで下さい。

先週、「自公、過半数困難 参院選情勢の全国調査」←この「自公過半数割れ」が大切なのだ。

という記事を書きました。ココログではこちらです。

そこで、今日の選挙で自民党が過半数を取ったら、それは何を意味するか。なにが起きるか、を説明しています。

是非お読みいただき賢明なる選択をしていただきたいものです。

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2006年07月28日(金) 8月1日は岩城宏之さんの四十九日である。
2005年07月28日(木) 北朝鮮拉致工作員が日本の国会で証言したというのに、妙に皆さん無関心だね。
2004年07月28日(水) 「民間のことだから、わたしが言う問題ではない」UFJ・三菱東京で、小泉首相。ホントに分かってないね。
2003年07月28日(月) 「日銀発表に1年以上も誤り…CP発行残高を拡大公表」 日銀に「業務改善命令」を出した方がいいね。

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