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2007年05月20日(日) |
「点字毎日」を知っていますか?創刊85周年。これは立派だ。 |
◆日本のみならず世界唯一の週刊点字新聞
どの新聞も、問題を起こすことがあったり、論説に不満を感ずることはある。
毎日新聞とて例外ではなく、最近では例の「タミフル」の副作用を不必要に強調した記事など大いに不満だった。
しかし、それとは、全く別の話として毎日新聞は、良いことをしている。
85年前、大正11(1922)年に「点字毎日」という、点字による新聞を創刊し、
今まで、ずっと週刊で(日刊は物理的に不可能)発行し続けているのだ。
85年間も続いている点字新聞は、日本のみならず、世界でも「点字毎日」だけだという。
今でこそ、世の中の障害者への配慮が多少進んできたが、85年前、世間の視覚障害者に対する扱いは、
恐らくひどいものだったに違いない。そのような時代で、更に、採算を理由に点字新聞創刊に反対する意見もあった、というのに、
大阪毎日新聞社(当時)社長、本山彦一の「これはいい案だ。ぜひやろう。損得など問題ではない」の一言で実現した
という。
どう考えても、立派としか言いようがない。ラジオもなかった時代である。
目の不自由な人々は、世の中の動きを自力で知ることができなかったのである。
身近な人に新聞を音読してもらうしかない。
ボランティアなどという、概念も組織も人員もいなかったから、障害者は遠慮がちになる。
そのような時代だったのに、「採算など関係ない」と言いきった本山社長の英断は、今日でも賞賛されるべきだ。
点字毎日は今でも大阪で作られているが、1999年には、天皇・皇后両陛下が「点字毎日」の編集・印刷室を視察された。
皇后陛下は点訳を学ばれた経験があり、以前から点字毎日に関心を寄せておられた。
両陛下は、編集から印刷までの制作工程を予定時間を超えるほど熱心に見入り、
「これからも良い仕事をなさってください」
というお言葉が寄せられた。さすがは、陛下である。
皇后陛下が点訳を勉強なさったことがある、というのもご立派である。
◆【為参考】点訳ソフトなど
ボランティアは「自発的」という意味だから、ここから後は、ご参考までに、という意味である。
パソコンがこれほど、発達・普及しているから、点字を打つ、或いは普通文字を点訳するソフトがないか、調べた。
ありました。
Googleで「点訳ソフト」で検索すると無数に出てくるが、一例として、こちらのボランティア団体のサイトでもいくつか
紹介している。リンクはご迷惑かも知れないので、アドレスを記す。
http://ibuki.nakayosi.jp/index.htm
目の不自由な人のための音声訳という技術もあるが、
これは朗読ではなく、例えば週刊誌なら写真や図も、言葉で表現するので、かなり専門的な訓練が必要だ。
しかし、役者、声優、アナウンサー、及びそれらを目指している、目指したことのある人なら、有利であることは想像に難くない。
「音声訳」で検索してみてください(無論、関心がある人は、という意味)。
時間も技術もない、つまり大多数のひとは、何が出来るかというと、
Yahoo!ボランティアのインターネット募金で日本盲導犬協会への募金が可能だ。
盲導犬を必要とする人が、7,800人もいるのに、実際に仕事ができる盲導犬は1,000頭しかいないのだそうだ。
それでは。また。
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