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JIROの独断的日記
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2006年10月24日(火) N響 カーネギーホールで公演/さくらちゃん募金目標額達成。/新潟中越地震から2年。

◆記事:N響 カーネギーホールで公演

7年ぶりにアメリカを訪問して公演活動を行っていたNHK交響楽団は23日、

ニューヨークのカーネギーホールで最終公演を行い、会場を埋めた聴衆を魅了する演奏を披露しました。



毎年海外公演を行うNHK交響楽団は、今回7年ぶりにアメリカを舞台に選び、

今月14日のロサンゼルス公演を初日に、フィラデルフィアやボストンなど7都市で演奏を行いました。

最終日の23日の演奏はニューヨークのカーネギーホールで行われ、

武満徹作曲の現代音楽「鳥は星形の庭に降りる」からバルトークのピアノ協奏曲、

そして合唱付きのラベルの組曲「ダフニスとクロエ」というバラエティーに富んだ曲目で臨みました。



会場のカーネギーホールはクラシック音楽の殿堂と呼ばれていますが、

「ここでの演奏は気合いの入り方が違う」とメンバーが語るとおり、最終日にふさわしい滑らかで美しい演奏が披露されました。

会場を埋めた聴衆からは熱演に大きな拍手が送られ、

指揮を務めた世界的ピアニストでもあるウラディーミル・アシュケナージ音楽監督も惜しみない拍手に満足した様子でした。

感想を聞かれた観客らは口々に「曲目の選び方もよく、すばらしい演奏だった」などと話していました。

NHK交響楽団はこのあと帰国し、来月1日から日本での定期公演を再開する予定です。(NHK)


◆コメント:CARNEGIEは、まだ演奏会評が書かれていないので、18日付のを訳します。

これは、カーネギーホールの6日前、18日にニューブランズウィック(New Brunswick)という、

フィラデルフィアとNYの中間あたりに位置す街だそうです。人口43,000人だって。

随分と珍しいところで演ったのですね。
この地の地元の新聞社の演奏会評です。全部書くと長すぎるので、抜粋します。記事のURLは、

http://www.nj.com/entertainment/ledger/index.ssf?/base/entertainment-1/116132429499370.xml&coll=1

NHK an unexpected pleasue(NHK交響楽団の予期せぬ名演)

この日のコンサートのクライマックスは、「ダフニスとクロエ」第一組曲と第二組曲。

オーケストラの魔術師、モーリス・ラベルが創りあげた「音の絵巻物」の如き色彩感に富んだ作品であるが、

アシュケナージの指揮は、圧倒的な波のように押し寄せる音の洪水のなかに、宝石のように、繊細で煌めく音をちりばめることに成功していた。

NHK交響楽団の音は、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団やロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

(引用者注:いずれも世界の超一流オーケストラ)の洗練されたそれと比較したら、少し劣るかも知れないが、

それでも、一点の濁りもない音、聴き手の心を揺さぶる、色彩感豊かな音を保ちながら、

強烈な陽光を思わせるような、輝かしく圧倒的な音量でクライマックスを迎え、曲を締めくくった。

ふう。ゲージュツを表現した英語は難しい。

「予期せぬ名演」というのは、要するに、N響はいままで、ニューブランズウィックで公演したことがなかったので(そりゃ、そうでしょうな)、

この記事を書いた記者も多分日本のオーケストラなど、初めて聴いたのでしょう。

とにかく、褒めていることは分かるでしょう?

「ベルリンフィルやコンセルトヘボウにはやや劣るが」って、これはけなされているのではない。すごい賛辞ですよ。

比べている対象が、本当の世界の超一流オーケストラなのですから。

ベルリンフィルについては私は、既に、随分書きました。



「コンセルトヘボウ」も世界の五本指に入るであろう、オランダの「超一流」オーケストラです。

昔は、「アムステルダム・コンセルトヘボウ」と称していたのですが、

1988年に創立100年を機に、女王陛下から、「ロイヤル」の称号を賜って、

「ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団」になったのです。

「コンセルトヘボウ」とは「コンサートホール」という意味です。



話が逸れましたが、ベルリン・フィルやら、コンセルトヘボウは当たり前ですが、西洋人のオーケストラ。

メンバーの殆どが、これまた当然ながら西洋人。西洋音楽の遺伝子を持っている人たち。



日本人は、2000年以上も歴史のある西洋音楽をたった150年前からやり始めたのです。

それで、世界の一流と比べられるまでになったのは、奇跡的だと思います。

なお、カーネギーで演奏したのは、23日の月曜で、演奏会評が紙面に載るのは、明日か明後日ぐらいでしょう。

ニューヨーク・タイムズの評論は恐らくもっと厳しいと思いますが、

カーネギーで弾かせて貰えるだけで、相手が「このオーケストラは世界レベルだ」と認めている証拠なのです。

私は、誇らしいと思います。


◆記事無しコメント1:さくらちゃんを救う会、今日、目標額達成。

ちょうど、3週間前に、「さくらちゃんを救う会」難病女児の募金に批判に関する文章を書きました。

今日、「さくらちゃんを救う会」のサイトをみたら、目標額を超える金額が集まっていました。

救う会は直ちに、受付を閉め切りました。

随分ひどい中傷があったけど、結局良識ある、善意の人々も大勢いるということですね。


◆記事無しコメント2:新潟中越地震から昨日で2年。

新潟中越地震は、2年前の10月23日、午後5時56分に発生しました。

毎日新聞によると、約2年を経た今年の9月末現在、まだ、仮設住宅に1672世帯、5315人が住んでいる。

震災直後の半分にしか減っていません。復興が進まない。

新潟県は必死にやっているけど(やってないのですか?新潟の方、教えてください)、地方自治の原則といったって、限度がある。



私は、国が関わるにしてもいろいろなアプローチがあると思いますけど、非常に変だと思います。

この2年の間に、日本国は新潟は放っておいて、数千キロも彼方のイラク・サマワに500人ずつ自衛官を派遣して、

自衛官はあちらで道路を補修したり、水汲みしたり、医療を手伝ったり、学校を建てたりしていたわけでしょ?

サマワってのは、比較的安全で、住民がみんな住むところがないわけでも、怪我をしていた訳でもないんでしょ?

そういうところに500人も自衛官が行く。



過去何度も書きましたが、これは自衛隊を批判しているのではありませんよ。

自衛官は命令に従って任務を遂行したのですから。

問題は、自国内にこんなに困っている人がまだいるのに、そちらは放っておいて、

アメリカの顔色を窺って、別にそれほど困っていないサマワに500人ずつ2年間も駐留させた日本政府のものの考え方です。

自衛隊ってのは、他の国で道路補修するよりも、まず、日本国民の為に存在するのではないでしょうか。

震災直後、「現地視察」のパフォーマンスをした政治家が沢山いました。

昨日の犠牲者追悼式には、何人出席したのでしょうか?


2005年10月24日(月) ショパン・コンクールに関係した、あれこれ雑記
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2003年10月24日(金) 「日テレが視聴率操作 社内に調査委設置」 視聴率モニターって、知り合いにいたことがないのですが、本当に存在するの?
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