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JIROの独断的日記
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2005年05月08日(日) 運転士や車掌などへの嫌がらせ、事故後70件…JR西 マスコミはJR幹部が自殺するまで許さないつもりか。

◆記事:運転士や車掌などへの嫌がらせ、事故後70件…JR西

 

 JR福知山線の脱線事故後、JR西日本管内で、運転席後方のガラスに「命」と印刷された紙が張られたり、女性運転士がホームでけられ線路に落ちそうになったりする嫌がらせ行為が約70件も相次いでいることが、7日わかった。

 事故以降も後を絶たないオーバーランや不祥事も影響しているとみられている。

 西日本旅客鉄道労働組合(JR西労組)などによると、4月27日夜、JR東海道線の大阪駅に着いた新快速電車の運転席後方のガラスに「命」と書かれた紙が上下逆さまに張られているのが見つかった。同様の張り紙はこれまで計6回あった。

 今月6日には、大阪駅ホームで電車を見送っていた女性運転士が、男性に足をけられ、ホームから転落しそうになったという。

 このほか、▽東海道線・野洲駅で、男性駅員が「尼崎の事故でたくさん死んでいるのにJRは何をしてるんや」と言われ、顔を殴られた▽福知山線・宝塚駅で、若い車掌が乗務員室から引きずり出された▽大阪駅で、運転士がコーラの缶を投げつけられた――などが相次いでいる。(読売新聞) - 5月8日10時57分更新


◆コメント:運転士をおびえさせて、ことが改善すると思っているのか? 

 

「・・・などが相次いでいる」って、そういうふうに、世間を煽っているのは、マスコミだろう?読売新聞さんよ。

 5月4日に「被害者の知人」だといって、JR職員をこづき回している男がいた。いい加減にしなさい。という稿を上げたが、この記事はもっとひどい。

 マスコミがJR西日本を叩くのを見て、自分も「正義の味方」の大義名分で、その実、単なる憂さ晴らしをする人間がこんなに多いのか。

 マスコミの大衆操作は、こと、blogの世界では上手く作用しておらず、むしろ逆で、インターネットの世界では、マスコミを叩く人が多く、世間の良心に安心したのだが、この記事を読んで、悲しくなった。

 云うまでもないことだが、「女性運転士がホームで蹴られ、線路に落ちそうになった」というのは、これだけで明らかに暴行罪(2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金または拘留若しくは科料)である。

 けがをしたら傷害罪となり、15年以下の懲役又は50万円以下の罰金となる。

 加害者の法的責任はこれだけではない。これは、刑事責任のみに注目したのであり、これとは、別個に民事上の責任が生ずる。

 つまり、この運転士がけがをした結果、必要とした医療費、入院、手術を必要とすることになったら、けがをさせた人間にその費用の損害賠償請求訴訟を起こすことが出来る。そうなれば、これらの費用に加え、務めを休んだことによって失った、「得べかりし利益」(働いていたら、得られたはずの給料)や、訴訟費用も払わねばならなくなる可能性が高い。

 刑事責任に話を戻すが、この女性運転士が線路に転落しそうになったときに、もしも、列車がホームに入りつつあるタイミングであり、女性運転士を蹴った人間がそれを認識していたら、殺人罪の未遂の刑事責任を問われる可能性が十分にある。ただでは済まない。


◆コメント:要するに、マスコミと世間は、JR西日本幹部の誰かが自殺するまで許さないつもりなのか。


 

 とんでもないことを書くようだが、じつは皆、意識しているはずである。

 垣内剛JR西日本社長のあの憔悴ぶりを、演技と見る人もいるようだが、私には、そうは思えぬ。

 実際に何件、被害者宅を訪問し、何回土下座したか分からぬが、その中のかなりのひとから、人間の屑の様に罵倒され、土下座している画像を、マスコミは頼みもしないのに、全国に放映する。

 自分が彼だったらと、想像してみると良い。耐えられますか?

 記者会見の席での、垣内社長の土気色の顔色と、やや虚空を漂うような目はあたかも亡霊のようである。

 マスコミはそれにとどめを刺すかの如く、情け容赦無く語気を荒げて、詰問する。この光景を見て恐ろしいと感ずるのは私だけであろうか?



 何故恐ろしいのかと言えば、マスコミ、ひいては世論が暗に、垣内社長か他のJR西日本幹部が自殺することを「予想」もしくは「期待」していることを感ずるから、である。

 何故そう感ずるのか?過去に何度も、鉄道事故ではないが、似たような例があるからだ。

 日本社会には、「死ねば許す」という、甚だ、残酷な一面がある。

 自殺はいかん。死んでも責任は取れないなどというのはきれいごとだ。そういう人は、現代日本史を調べてみればよい。

 戦後の疑獄事件の度に、自殺者がでる。ロッキード疑獄、安宅産業、イトマン事件の時など、何人死んだか、分からない。

 これらの事件では、今回の鉄道事故のように、人が何百人も死んだわけではない。それでも、こういう結果を招く。 世間の無言の圧力により、実際には何も悪いことをしていない、政治家の専用車の運転士まで、自殺「させられる」。

 そして、死ぬことにより「みそぎ」を済ませると、彼が属する集団へのマスコミや世間の風当たりは、急速に弱まるのである。



 また、イラクで人質に取られ、生きて帰って来た、高遠さんら3人は、日本に帰国してから、散々な「リンチ」を受けたが、その後、同じイラクで人質に取られて殺された故・香田証生君には何の非難も無かった。

 客観的にみれば、高遠さんの1件があって、それでもなお、「自分探し」の目的でイラクに入った香田氏の方が一層非難されてもおかしくないのに、死ねば、全てが許される。それが日本人の社会なのだ。

 今回は、実際に、事故により、100名を超える人が亡くなった。

 私には、マスコミは、さすがに口には出さないが、「誰かが死んで、当たり前」若しくは「死ぬべきだ」と、考えているように見える。

 そうなるのは、それなりの精神風土が日本社会にあるからで、私は、大変良くないことだと考えている。

 だから、JR西日本を叩きすぎてはいけない、と書き続けている。

 念のため書き添えるが、人に自殺をしろ、と云ったり、その実行を容易にするようなことを行うのは、いずれもれっきとした犯罪である。

 刑法第202条、自殺教唆及び自殺幇助。まとめて、「自殺関与罪」という。


2004年05月08日(土) 政治家達は、年金問題を政争の道具にするな。福田、小沢の腹黒さ。
2003年05月08日(木) 威張りたがる人間はサル並みである。

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