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JIROの独断的日記
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2004年11月17日(水) 「自衛隊を占領軍と規定 イラクのサドル師派」 これでも自衛官を戦地へ赴かせるのか?

◆記事:自衛隊を占領軍と規定 イラクのサドル師派

 

 【サマワ17日共同】陸上自衛隊が活動するイラク南部サマワで、イスラム教シーア派の反米指導者ムクタダ・サドル師派幹部ガジ・ザルガニ師は16日、同派指導部が「自衛隊は占領軍」と規定することを決めたとし、「われわれは占領者と戦っており、日本もその戦いの(相手の)一部になった」と言明した。

 共同通信との会見で明らかにした。

中部のシーア派聖地ナジャフにいるサドル師派指導部の決定で、末端まで同じ認識だと強調した。

 イラク南部に影響力を持ち、8月にはナジャフで米軍と激しい戦闘を展開したサドル師派が自衛隊を敵視する姿勢を明確にしたことが、サマワの治安に対する不安定要素となることは確実で、自衛隊派遣の延長論議にも影響しそうだ。(共同通信) - 11月17日10時45分更新


◆コメント:つまり、いつ攻撃を受けてもおかしくはないということですな。

 

 この記事には、「共同通信の取材に対して答えた」と書いてあるから、1次情報ですね。共同通信がウソをついていないとすれば、もの凄くヤバい状態ではないか。

 このサドル師がいままで血気盛んな連中を抑えていたから、自衛隊は襲われずにいた。厳密には迫撃砲とロケット砲を合計8回宿営地のそば、最も最近のロケット砲弾は宿営地の鉄製のコンテナを貫通した。しかし、信管は取り除かれていて、いずれも威嚇の域を出ていなかった。

 しかし、引用した記事は、これは謂わば自衛隊に対する宣戦布告ではないか。

 戦闘行為に及んでから逃げ初めても遅いぞ。陸自はサマワに来る時はクウェートから、陸路やってきた。早く引き上げないと、退路を遮断される。クウェートへ行く途中でトラックにロケット弾を受ける、などという、目も当てられない惨事になりかねない。自衛官は跡形もない肉片になって飛び散るのだ。

 それ以前に、イラクから撤収する、ということは、ホテルをチェックアウトするのとは、訳が違う。宿営地を畳まなければならない。

 作るのにも何日もかかった施設だ。そりゃそうでしょう。500人を超える自衛官が生活できる設備を備えた、377億円もかけた施設なのだ。

 その作業の最中に、爆弾を満載した自動車が突っ込んでくるかも知れない(別に、私の妄想ではない。)イラク各地でこの手の自爆テロが、いままでに何十回と繰り返されている。ついに、自衛官もその標的にするぞ、というのが、今日のサドル師の発言である。

 これでも、連立与党並びに彼らの支持層は、自衛隊のイラク派遣を12月14日以降、1年間延長するべきだと、主張するのだろうか。ま、他人事なら、何でも言えるよね。自分は死なないからね。


◆自衛隊を早くイラクから出さないと、死ぬぞ。

 

私は、今すぐに、自衛隊は撤収準備に取りかかるべきであると考える。

 自衛隊を占領軍とみなすといっている相手に、人道支援活動です、というのは、滑稽である。

アメリカの思惑なんかどうでもいい。昨日の日記に書いたとおり、ブッシュ・ブレアの認識は、

 「小泉は、言い奴だよ、へへへ」

 でしかない。こいつらに卑屈に頭を下げ続け、自衛官の生命を危険に晒さなければならない必然性は、無い。

 そして、イラク復興支援特別措置法第9条では、
(配慮事項)
第九条  内閣総理大臣及び防衛庁長官は、対応措置の実施に当たっては、その円滑かつ効果的な推進に努めるとともに、イラク復興支援職員及び自衛隊の部隊等の安全の確保に配慮しなければならない。

と明記されている。行政府たる内閣は、国法を遵守する義務があるのだ。



リンク:日記才人に登録なさっているneaさんの日記BeachBumBlueの文中でリンクを貼って頂きました。

ありがとうございました。


2003年11月17日(月) 「テロの脅しに屈しない=小泉首相」←屈しないで、国民を守れるほど、日本はセキュリティが強固なのかよ。

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