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2004年11月07日(日) |
「国際社会の安定に積極貢献=自衛隊観閲式で小泉首相訓示」衆議院選挙からちょうど1年ですね。 |
◆記事1:「国際社会の安定に積極貢献=自衛隊観閲式で小泉首相訓示」
小泉純一郎首相は7日午前、陸上自衛隊朝霞訓練場(埼玉県新座市)で開かれた自衛隊観閲式で訓示した。首相は「日本の安全と繁栄を確保するためにも国際社会の平和と安定に積極的に貢献することが必要だ」と強調。今後の防衛力整備について「既存の体制・装備などの抜本的な見直し、効率化を図りながら、テロや大量破壊兵器拡散などへの対応を着実に進める」と述べた。 (時事通信) - 11月7日16時1分更新
◆記事2:自衛隊出すのはおかしい 亀井氏が講演で強調
自民党の亀井静香元政調会長は7日、秋田県大曲市で開かれた同党衆院議員のパーティーで講演し、イラクへの自衛隊派遣に関し「イラクを民主国家にするからと言って、十字軍に協力するかのように自衛隊を出すのはおかしい」と述べ、12月の派遣期間延長は慎重に対応すべきだとの考えを強調した。
亀井氏は「国民は自衛隊がオランダ軍に守られている状況を恥ずかしいと思わず、オリンピックにでも出たかのような感じで拍手している」と指摘した。(共同通信) - 11月7日16時21分更新
◆コメント:1年前(11月9日)、衆議院選挙があったのです。
早いものでほぼ1年前の日曜日に衆議院選挙があり、民主党が「マニフェスト」などという概念を急に持ち込み、小泉政権を慌てさせ、小泉首相は、急遽「小泉改革宣言」というのを発表したのです。
それは、比較的最近まで自民党のサイトのトップページにデカデカと掲げてあったのですが、今日見てみたら、無くなっているね(笑)
サイト内検索で小泉改革宣言と入力すると、検索結果には「ここまで進んだ!小泉改革宣言」というプロパガンダ記事が出てくるばかり。
「ここまで進んだ」といわれても、原案を同時に見られるようにしておかなければ、点検しようが無いじゃないか。
良く探すと、目立たないように、解説・自民党重点施策(10/7)というのがある。
これでは、いかんね。最初の政策が実現できそうにないから、こういうサイトの隅に押し込んでいるのだと思われても仕方がない。
公約のうち、銀行の不良債権を2004年度末までに半減します。というのは達成しそうだが。それだけでは、何の意味もない。
竹中・小泉の経済政策は、日本経済が不況から脱することが出来ないのは大手銀行が不良債権が邪魔で、新規の貸出を行えないから、企業は設備投資も増えず、経済の規模が拡大しないのだ、という理屈だった。それでさんざん銀行の尻をひっぱたいて、ついでにUFJはいじめ抜いた。
ところが、である。たしかに、不良債権は、予定より半年早く、目標のレベルまで減らすことが出来そうだ。と金融庁が云っているにもかかわらず、銀行貸出は80ヶ月連続して前年同月比マイナスを続けている。明らかに、竹中理論は間違っていたことが証明された。公約を実現したと云っても、役に立たない公約を実現しても仕方がない。
◆自衛隊に関しては亀井氏の云っていることは正しい。
記事1で引用したとおり、小泉首相は「日本の安全と繁栄を確保するためにも国際社会の平和と安定に積極的に貢献することが必要だ」と云っているが、初めて、航空自衛隊の先遣隊が日本を出発した昨年12月26日から今日までの間に、イラクがより平和になったといえる人間が、果たして、この世にいるだろうか?
亀井氏がいうとおり、オランダ軍に護衛してもらって、わずかに「給水活動」という、どうでもよい、イラク人が十分出来る作業をしているだけなのではないか?オランダ軍は来年撤退するのですけどね。大丈夫ですか?
◆1年間自衛隊が何をしたのか、全く国民は報告を受けておりません。
小泉首相が、「そうではない、国際貢献しているのだ」と主張したいのであれば、500人を超える陸上自衛隊員は、377億円を費やして建設した宿営地で、毎日、一体何をしているのか、詳細を明らかにするべきである。
小泉首相は昨年、12月9日、自衛隊をイラクへ派遣する閣議決定をした後、記者会見を開き、その席上はっきりと、「自衛隊は人道支援に行くのだ。戦争に行くのではない」と発言した。ならば、軍事機密は無いはずだ。
人道支援活動を本当に行っているのならば、この1年間、どのような計画をたて、どれほどの実績を上げ、未達はどれほどか、数字で客観的に、誰にでも分かるように報告するべきだ。
計画立案も、実績の点検もしないような作業は、「仕事」とは言えない。この意味においては、サマワにいる陸自の「仕事」は、納税者たる国民にとって、全く得体の知れない代物である。
政府は、自衛隊が今まで何をやってきたか報告もせずに、駐留期間を延長するつもりである。バカも休み休み言え。
なお、今までの日記で何度も書いているのだが、私の云わんとするところを曲解する奴がいるので、書いておく。
私は、自衛官が悪い、とは、一度も書いていない。自衛隊をイラクへ派遣した政治家が、間違った判断を下した、と述べているのである。
◆いつまで経っても、ステレオタイプの言葉しか吐けない宰相
記事1で引用した小泉首相発言の後半
「既存の体制・装備などの抜本的な見直し、効率化を図りながら、テロや大量破壊兵器拡散などへの対応を着実に進める」
なんのことだか、さっぱり分からない。
テロへの対応というのは、テロリスト(小泉首相はイスラム武装勢力のことを指しているのであろう)を探し出して、米国のように殺害するのか?だとすれば、憲法違反も甚だしい。では、テロへの「対応」って、なんだよ?
大量破壊兵器拡散への対応ってなんだよ?大量破壊兵器はそもそもイラクになかったではないか?どこの大量破壊兵器のことをいっているのだ?拡散に対応するとはどういうこと?拡散するのを防ぐという意味?そんなのは、CIAとか英国のMI5など、天下に名だたる諜報機関ですらなかなか実態が分からず、苦労している話ではないか。
そのようなことにまで、自衛隊が首をつっこみ、役に立つわけがない。
それでも、「国際貢献しました」と、云うのだろうな。小泉純一郎内閣総理大臣という人物は。
2003年11月07日(金) 自民党の「道路公団民営化」と「郵政事業民営化」には問題があります。
2002年11月07日(木) メル友連続殺人事件被告人に無期懲役・・・被害者も、はっきり言って、悪い。