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JIROの独断的日記
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2004年06月17日(木) 「北朝鮮、心臓専門病院を準備=韓国にノウハウ打診−情報当局が関心」この意味、わかりますね?長くないぜ。

◆記事1;<北朝鮮>携帯電話が使用禁止に 列車爆発事故に関連?

 

平壌で開かれた第9回南北経済協力推進委員会で、北朝鮮代表団関係者が「北朝鮮の携帯電話が先月25日から使用禁止になっている」と韓国側同行記者団に話し、韓国メディアの関心を集めた。北朝鮮が携帯電話を「回収した」との情報は流れていたが、当局者が事実を認めたのは初めて。(毎日新聞)[6月5日18時3分更新]


◆記事2:携帯電話で総書記暗殺? 起爆装置と英紙

【ロンドン13日共同】13日付の英日曜紙サンデー・テレグラフは、北朝鮮・竜川で4月22日に起きた列車爆発事故の現場から携帯電話の破片が見つかり、事故を調査している当局者らが、爆発は携帯電話を起爆装置として使って金正日総書記の暗殺を狙ったものとみていると伝えた。

同紙によると、携帯電話には粘着テープが付いていた。当局者によると、電話の持ち主の捜査が進められたが結果は不明という。

また同紙は、北朝鮮政府がこうした企ての再発を防ぐために国民の携帯電話の使用を禁止したとしている。

事故は、中国訪問を終えた金総書記が乗った特別列車が、事故現場の竜川駅を通過して約9時間後に起きたとみられている。(共同通信)[6月13日13時15分更新]


◆記事3:北朝鮮、心臓専門病院を準備=韓国にノウハウ打診−情報当局が関心

【ソウル24日時事】北朝鮮が、不整脈などの心臓疾患や突然の発作に対応する治療体制を備えた初の専門病院の開設を準備していることが24日、明らかになった。同国事情に詳しい消息筋によると、平壌に10階建て前後の施設を建設し、検査や先端治療用の機器を整備する計画。食料や電力の不足で厳しい経済苦境に直面する北朝鮮が、あえて高度な治療のできる病院を造ろうとすることに、米韓両国の情報当局は関心を示している。

同筋によると北朝鮮は、医師や看護師の専門技術の習得や病院運営に関するノウハウの提供を、韓国の医療関係者に打診している。ソウルの心臓疾患専門医が今年3月、北朝鮮に足を運んだことが確認されているが、この専門病院に関する協力が訪朝理由の1つとされる。 (時事通信)[5月25日7時0分更新]


◆コメント:北朝鮮の崩壊は意外と近いかも知れぬ。

昨日書いたとおり、私は小泉首相という人を評価も信頼もしていない。日本という国がいやになることが、最近多い。しかし、北朝鮮絶望収容所とか、北朝鮮拉致工作員という本を読むと、北朝鮮に生まれなかったのは、実に幸せであったと思う。あの国では将軍様のバッジをきちんと磨いていなかったというだけで、強制収容所へ送り込まれ、苦役と拷問で死んだ人が今日も居るはずである。

世界地図のソフトで計ってみたら、東京-那覇間の直線距離は1560km。東京-平壌は1293kmである。

4年前、韓国映画「シュリ」を見て強烈な印象を受けた。

ラストシーン近くで、で北朝鮮特殊工作員のリーダーが、韓国の諜報員に向かって、「死んだわが子の肉を食う親を見たことがあるかっ!」と絶叫する場面があって、思わず息を呑んだが、これらは脱北者から取材した本当の話しだという。

東京から、沖縄よりも近いところでは、数百万人がすでに餓死しているのに、日本では、毎日、消費期限を過ぎたコンビニ弁当などが、惜しげもなく捨てられている。人間は誰も、好きでこの世に生まれてきたわけではないのに、運命はなんと不公平なことであろうか。

このような、国家が個人の所有物のようになっている国に、主権をおかされて、わが国の国民をさらわれたというのに、何十年もこれを放置してきた、日本政府の歴代の責任者は万死に値する。小泉首相のおかげで10人は戻ったじゃないか、というが、まだ、100人以上も、祖国に帰ることを切望している人々が、今、この瞬間にも、彼の地にいるのだということを我々は、辛くても、無理にでも、意識するべきなのである。

それをだね。この10人で、北朝鮮問題は解決したことにしましょう、といいたげな雰囲気が、自民党には確かにある。これは、政策という以前に、お前らそれでも、人間か?というような話である。

ところが、最近、冷静に北朝鮮情報を観察していると、異変が起こりつつあるように見える。5月に、北朝鮮が携帯電話を目の色を変えて没収しているという記事を読んで、あれ?と思った人は少なくないだろう。

もともと北朝鮮では、超エリート、つまり、金正日に忠誠を誓う、党の幹部など特権階級しか、携帯電話など、持っていないはずだ。それまで没収するということは、金正日は本当に信頼できる人間がどんどん少なくなっていると感じているということだ。きっと、言いがかりをつけられて、強制収容所送りになった者も居るに違いない。また、それをみこして、北朝鮮の中枢部の人間の脱北が進むか、あるいは、本気で、金正日の暗殺を画策している可能性があることが、記事1と記事2から、読み取れる。

そして、記事3が意味するところは明らかだ。

要するに首領様は、心臓が悪いのである。旧ソ連でもこれにそっくりの共産党幹部のための専門病院があった。

ただでさえカネが無い北朝鮮が、国民のために、循環器専門病院など建設するわけが無い。金正日は自分がまだ死にたくないので、なんとか先進的な医療を受けようとしているのである。ということは、すでに何か自覚症状があるはず。

歴史が動くときは、本当に急に動く。ソ連が消滅することも、東西ベルリンの壁がなくなることも、本当に、世界中の誰もが、前日まで想像だにしなかったことなのである。

日本が、アメリカに媚を売るのは北朝鮮のミサイルが怖いからだろう。ということは、北朝鮮の脅威がなくなれば、アメリカも要らない。

今まで同盟で世話になっていてそういう言い方は無いだろう、という人は、歴史の本を読んでください。外交とはそうしたものだ。お互いの腹の探り合い。国家を擬人化してあたかも、人間同士に存在するような「友情」が国家間に存在すると考えるのは、間違いだ。

どうやって、こちらの都合のよいように相手を利用し、相手から利用されないようにするかが、政治家と外交官の腕の見せ所。そう。外交とは、はじめから汚い世界なのだ。

今は、世界中からカネをせびられ、利用され放題の日本が脱皮するチャンスかもしれない。日本人の頭の良さの見せ所が近づいているような気がしてならぬ。


2003年06月17日(火) 人々があまりにも不親切、無愛想。これは東京だけの現象なのだろうか。

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