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2004年05月05日(水) |
「米軍、イラク人負傷者射殺=仏テレビが映像」「サマワ商店街で爆発 死傷者などは不明」小泉さん何かコメントは? |
◆記事1:米軍、イラク人負傷者射殺=仏テレビが映像
【パリ4日時事】フランスの有料テレビ、カナルプリュスは4日夜、イラクで米軍兵士が負傷者を含む3人のイラク人を射殺する映像を放映した。負傷者の意図的な殺害は戦争犯罪に当たる可能性があり、批判を招きそうだ。
映像は約3分半で、昨年12月に撮影された。ヘリコプターに乗った米兵が、武器らしいものを隠そうとしたイラク人とトラクターから出てきた人をまず射殺、負傷してうずくまっているイラク人にも銃弾を浴びせ、殺害したとみられる。ヘリの操縦士と狙撃した兵士、指揮官の間の「あの男を撃て」などの生々しい音声も録音されている。
これと同じ映像は、米ABCテレビが今年1月に既に放映している。(時事通信)[5月5日7時2分更新]
◆記事2:サマワ商店街で爆発 死傷者などは不明
【サマワ5日共同】陸上自衛隊が駐留するイラク南部サマワの中心部にある商店街で4日午後9時20分(日本時間5日午前2時20分)ごろ、爆発があった。何者かが仕掛けた爆発物が爆発したとみられる。死傷者の有無は分かっていない。
爆発があったのは婦人服を販売する店。サマワ商店街で爆発が起きたのは昨年のイラク戦争後初めて。事件の背後関係は不明。
サマワでは4月29日、自衛隊宿営地から約200メートルの地点に砲弾2発が着弾するなど、自衛隊や駐留オランダ軍などを狙ったとみられる攻撃が相次いでいる。(共同通信)[5月5日6時14分更新]
◆コメント:米軍はだんだん、残虐になりつつある。
記事1を読むと、状況がベトナム戦争に非常に似ていることに気がつく。長い間、殺したり、殺されたりを繰り返していると、人間は次第に異常な精神状態に陥るようである。とくに戦争のように集団で殺人を行っている場合は、一人一人の罪悪感が希薄になるのである。
ベトナム戦争時も、米軍の戦車が現地の一般市民、しかも、幼い姉と弟が泣き叫びながら逃げ惑うのを、追い詰めて、ヘラヘラ笑いながら、砲撃で木っ端微塵の肉片にしてしまった、というような、この世のものとは思えない地獄絵が繰り広げられた。イラクもそれに近くなってきているように思うのである。
収容所でのイラク人捕虜殺害のニュースも伝わり始めている。米軍にとってヤバい事実はなるべく隠蔽しようとするはずだから、実際には、すでにかなりの数のイラク人捕虜が拷問の末に虐殺されている可能性がある。
ブッシュ大統領はラムズフェルド国防長官に対して、捕虜虐待に関し、厳格な処置を取るように指示した、といっているが、最終的な責任はすべてブッシュ大統領にあることはいうまでもない。こういう人と仲良くしたいですか小泉さん。どうせ、次の選挙で、ブッシュは落ちますよ?
一昨日も、昨日も書いたけれども、日本はこういう戦争を続ける国を支援するべきではない。アメリカを支持することが「国際協調」だというのは明らかに詭弁である。
「国際」協調といったって、国連加盟国191カ国のうち、軍隊を派遣したのは40ヶ国で、全体の5分の1でしかないし、ロシア、中国、フランス、そしてドイツはただの1人も兵隊を派遣していない。
「この戦争を正しいと思う」と小泉首相は繰り返し発言しているけれども、もはや人道上、米国を支持することは許されない、と私は考える。
それに加えて、記事2で報じられているとおり、サマワのではついに、爆発があった。これは、イラク人武装勢力か、ちがうテロリストの威嚇であろうけれども、こういう場所に500人も陸上自衛隊員を駐留させて、道路補修工事など、やっても仕方が無いではないか。そういうのは、戦争が終わってから、やることだ。
アメリカを支持するということは、この野蛮な人殺し国家と同じ穴のむじなになるということであり、日本国憲法に記されている「国際社会において名誉ある地位を占めたいと思う」という、国是(国としての方針)に反するといわざるを得ない。
それとも、日本は、北朝鮮が怖いあまり、捕虜を虐待、レイプ、殺害したりする野蛮なアメリカ合衆国の言うことをなんでも受け入れる、卑屈な国として、歴史に記録されたいのだろうか。
折りしも、GW中で、小泉首相は都内のホテルで、ごろごろしているらしいが、このような重大事を見て見ぬフリをしてはならぬ。マスコミも強引にでもコメントを取るべきだ。
2003年05月05日(月) 「人間の存在を少しでも明るく照らし出すことが、芸術家に与えられた使命だと信じています。」(カール・ベーム)