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JIROの独断的日記
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2004年03月16日(火) 「太陽系最遠の天体発見 地球から130億キロ」←地球に大接近する可能性がある天体も沢山あるのです。

◆記事:太陽系最遠の天体発見 地球から130億キロ

米航空宇宙局(NASA)は15日、めい王星より3倍以上も太陽から離れた、太陽系で最も遠方の天体を発見したことを明らかにした。日本時間の16日未明に正式発表する。

天体は、直径が約1290−1770キロとめい王星の約4分の3で、めい王星が1930年に発見されて以降見つかった太陽系の天体としては、最大の大きさ。現在は、地球から130億キロの距離にあり、極北の地に暮らす先住民イヌイットの海の女神の名前から「セドナ」と名付けられた。


表面温度は、セ氏零下200度以上に上がることはないとみられ、極寒の氷の世界という。だ円軌道で太陽を回っており、遠いところで太陽と地球の距離の900倍に当たる1350億キロも太陽から離れ、1周するのに1万500年かかる。小さい月を伴っている可能性もあるという。(共同通信)


◆コメント:太陽系で最も遠方にある「惑星」といわずに「天体」といっているところに注目してください。

上に引用した記事からはよく分からないが、この天体の発見を発表したのはNASAだが、実際に発見したのは、カリフォルニア工科大などの研究チームである。この研究チームを率いるマイク・ブラウン教授は、セドナの質量などを踏まえ、「惑星と呼ぶのは適切ではない」としており、小惑星の概念である「プラネトイド」と分類している。


ちょっと驚いたのだが、惑星とは、「太陽を周回する軌道を占有する天体」のことで、それ以上の定義は無いのだそうだ。だから、冥王星もいまだに太陽系の「惑星」と呼んでよいものかどうか、議論があるのだそうだ。


それから、今回発見された「セドナ」は「太陽系最遠の天体」で、太陽からの現在の距離が130億キロというが、ちなみに、太陽に一番近い恒星といわれるアルファケンタウリは、太陽から4、3光年(=約40兆キロ)離れていることを考えると、さほどの遠さではない。宇宙的規模からすれば、ほんの、近所の話なのだ。


それにしても、天文学というのは、面白い。先日、NASAは超深度宇宙の撮影に成功した、という発表を行った。これは、約130億光年の距離にある。宇宙の年齢が137億年といわれているから、宇宙誕生から比較的時間を経ずに出来た天体である。


それほど、遠くのものを発見しておきながら、一方で冥王星の外側にある天体を見つけたといっている。素人考えだと、何で近くのものが先に見つからないのか?と思うが、何せ、宇宙では観測する対象が360度立法角、至る方角と距離にあるのだから、無理からぬ事なのかも知れぬ。


◆地球近傍天体

もっと、近い天体の観測を中心にしているプロジェクトすら、存在する。太陽系には9つの惑星のほかに無数の小惑星(中には直径がたった1キロなどというのもある)が、楕円軌道を描いており、結構高い頻度で、地球とニアミスしているのである。こういう小天体で、地球の軌道を横切るものを地球近傍天体(Near Earth Object)と呼んでいる。


英語のサイトだがNear Earth Objectsには、将来地球に近づきそうな天体の説明やリスト、地球とNEOがどのように接近するかのシミュレーションを見ることが出来で、興味深い。とりあえず、地球にぶつかりそうなものは無いから、安心してみていただきたい。しかし、将来もずっと、地球にぶつかる天体が出現しない保証はない。


地球上では、人類同士がやむことの無い争いを続けているが、そういうことができるのは、地球が存続しているからこそ可能なのであって、そんな下らない喧嘩をしているひまがあったら、そのエネルギーを地球環境の改善や、NEOが接近したときの対策に振り向けるべきである。


2003年03月16日(日) アメリカは野蛮な国だ。それを支持する日本政府はバカだ。

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