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2004年02月08日(日) |
「イラク大量破壊兵器問題、米大統領が調査委員会を設置」 つまり、開戦時に確証が無かったという事だ |
◆記事:イラク大量破壊兵器問題、米大統領が調査委員会を設置
ブッシュ米大統領は6日、イラク戦争の大義だった大量破壊兵器に関する情報収集の問題で政治的圧力が強まっていることを受け、超党派の調査委員会を設置した。
委員長に選ばれたのは、チャールズ・ロブ前上院議員(民主党)と、ニクソン、フォード、レーガンの各共和党政権で要職に就いたローレンス・シルバーマン元判事。
大統領はホワイトハウスでの記者会見で、イラクで大量破壊兵器の捜索を指揮したデビッド・ケイ前中央情報局(CIA)特別顧問が、開戦前に収集された情報を確認できなかった原因を究明する考えを表明した。
◆コメント:こんなことは、戦争をする前に、当然、済ませておくべきことだ。
はじめに、書いておくが、仮にイラクが大量破壊兵器を持っていたとしても、今回のイラク戦争、アメリカのイラクに対する武力行使は、国際法に違反しているのだ。今の国際法では、戦争は違法行為なのである。国連憲章が例外として認めているケースは2つだけ。
- 他国に侵略されて個別的自衛権を行使する場合(個人で言えば正当防衛)。
- 国際連合安全保障理事会が、必要と認めた場合。
米国のイラクに対する武力攻撃は、このいずれにも当てはまらない。各国が尊重しようとしている国連憲章を踏みにじった暴挙である。因みに日米安全保障条約も、その第1条で国連憲章を尊重する、と明示している。米国は日本に対する約束も破ったのである。
だから、大量破壊兵器があろうがなかろうが、米国のしたことは、許されない事なのだが、百歩譲ったとして、大量破壊兵器が米国にとって、差し迫った脅威となっていた、というのなら、100%に近い裏付けがあって然るべきだったのだ。情報の集め方に問題が無かったか、今頃確かめるなんて、言語道断である。しかも、調査委員会を設置したのは、ブッシュ大統領自身である。それだけで、この調査委員会の独立性・客観性に疑惑が生じる。さらに、調査報告書の提出期限は大統領選が終わった後なのだ。
ブッシュ君、ヤブヘビじゃないですか?全ての状況は、大量破壊兵器に関する情報収集に問題があった、つまり、でっちあげだった、そしてそれを貴方が知っていたことを物語っている。そのおかげで、何千人という、無辜のイラク人が死んだんだぜ?よく、おめおめと生きていられるね?
2003年02月08日(土) カウンセリングについて