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2004年01月29日(木) |
<米上院公聴会>大量破壊兵器「大量備蓄ない」 ケイ氏証言←ブッシュ・小泉両氏は責任を取るべきだ。 |
◆記事1:<米上院公聴会>大量破壊兵器「大量備蓄ない」 ケイ氏証言
イラクの大量破壊兵器捜索を指揮する米中央情報局(CIA)特別顧問を辞任したデビッド・ケイ氏が28日、米上院軍事委員会の公聴会に出席し、「イラクに生物・化学兵器の大量備蓄は存在しない」だけでなく、ごく少量の備蓄が発見される可能性も「極めて低い」と明言した。
公聴会は、ブッシュ政権擁護の立場からケイ氏の判断は性急だと印象付けたい共和党勢と、政権の情報操作や誇張の証拠を引き出したい民主党勢の思惑が交錯し、政治的色彩が濃厚な展開になった。
◆記事2:昨年3月18日にブッシュがイラクに対して行った、最後通告演説より
イラク問題は今、最後の決断の最後の日々を迎えた。
米国とその友好国は10年以上、戦争回避に向けイラク政権に大量破壊兵器の廃棄(武装解除)を求め、誠実かつ忍耐づよく努力してきた。イラク政権は、湾岸戦争終結の条件として1991年、すべての大量破壊兵器を廃棄すると誓った。
あれから12年間、各国は外交努力を続けてきた。国連安保理は10以上の決議を採択した。イラクの武装解除のため何百人もの査察官を送った。しかしわれわれの誠意は報われなかった。イラク政権は外交を時間稼ぎの道具に使っただけだった。
イラクは完全な大量破壊兵器の廃棄を求める国連決議に違反した。過去数年間、国連の査察官はイラク側に脅され、盗聴を受け、構造的に欺かれた。イラクを武装解除するという平和的努力は失敗に失敗を重ねた。なぜならば、われわれは平和を求める人物を相手にしていないからだ。
各国の情報機関によれば、イラク政権がもっとも恐ろしい兵器を保持し、隠しているのは疑いがない。フセイン政権はイラク国民および隣人に対し、大量破壊兵器を使用した。
◆記事3:昨年3月20日イラクへの武力攻撃が始まった日の小泉首相の声明より
我が国は一貫してイラクの大量破壊兵器問題について、国際協調のもと平和的解決を目指し独自の外交努力を続けてきた。しかしイラクは12年間にわたり、17本の国連安保理決議に違反し続けた。国際社会が与えた平和的解決の機会を生かそうとせず、最後の最後まで国際社会の努力に応えようとしなかった。
このような認識のもと、我が国自身の国益を踏まえ、かつ国際社会の責任ある一員として、我が国の同盟国である米国をはじめとする国々によるこの度のイラクに対する武力行使を支持する。
◆コメント:さて、大量破壊兵器がないことが分かりました。2人とも何とか言えよ。
大量破壊兵器がないことは、もう随分前から分かっているじゃないか、と軽く考えてはならない。記事2を読めば明らかなとおり、ブッシュ大統領は、大量破壊兵器の存在をイラク攻撃の正当化事由としていた(もっとも、もし大量破壊兵器が本当にあったとしても、国連決議を経ていないアメリカのイラクへの武力攻撃は、正当化されないのだが)。
さらに、記事3を読むと、我が国の国政の最高責任者、小泉内閣総理大臣も、イラクの大量破壊兵器保有を前提として、米国を支持したことが良く分かる。
さて、CIAで大量破壊兵器捜索を指揮していた人物が、要するに、「大量破壊兵器の備蓄は無い」と断言している。
アメリカは、実は、イラクの大量破壊兵器保有に関する確証がないまま、イラクに対する武力攻撃を開始したのである。その結果多くの無辜の民の生命が失われた。
湾岸戦争の時と同じように、放射能を出す劣化ウラン弾も使用された。1991年に使用された劣化ウラン弾の放射能の影響が残って、小児ガンや白血病患者が次々に発生していたのに、重ねて劣化ウラン弾を使ったのである。この影響でこれからもガンで死ぬ人が増えるだろう。アメリカのやったことは、取り返しがつかないことなのである。悪魔の所業といっていい。ブッシュは絞首刑にされても仕方がないぐらいだ。
対テロ戦争というキャッチフレーズで正義漢ぶるアメリカは、自らが、世界最大の、最も危険なテロリスト国家であることを自覚し、世界に対して謝罪するべきである。小泉首相はこの悪魔のような国のイラク攻撃を何のためらいも無く、世界で最初に支持したことを恥じるべきだ。
そして、大量破壊兵器が存在しない事が明らかになった今、米国支持を取り消すべきだし、米国支持を前提とした自衛隊派遣を中止するべきだ。正当性の無いアメリカが始めた戦争がまだ、続いているところへ、日本国民である自衛隊員を派遣して、彼らの生命を危険にさらして良い訳がないだろう。
その上で、小泉首相は国際法に違反した戦争を支持した責任を取って、内閣総理大臣を辞任するべきである。私は、自分の納めた税金を人殺し国家のご機嫌取りのために使って良い、と云った覚えは無い。
2003年01月29日(水) 日本の「歌手」は下手な人が多い。