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JIROの独断的日記
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2004年01月27日(火) 医師・病院たたきは国家的謀略らしい。

◆医師叩きは、医療費を減らすための国家的謀略らしいよ。

大学の医局と民間病院の間での「名義貸し」にかんして1月24日に書いたが、私が書いた理由は、近年、あまりにも、医療過誤、医療訴訟に関する記事・番組が増えているし、「ドクハラ」(ドクター・ハラスメント)などという言葉まで作って、医師・医療界を「悪者」に仕立てあげようるという、「恣意的な見えない力」のようなものを感じ、フェアでない、と感じたからである。

さる情報筋から聞いた話では、これは、日本政府の謀略らしい。つまり、国庫の医療費負担を下げるために、医師とか病院のイメージを下げて、何も専門知識の無い一般国民が、怖がって、あまり医師に診て貰わないようにすることが、目的らしい。その目的のために、マスコミにわざと、ああいう記事を書かせたり、映像を流させたりしているのだ。

そんなバカなことがあるものか、と思う人も多いだろう。しかし、私は、学生時代に極めて頭脳明晰で、かつては某省の顧問だか、参与を務めた事がある、国際政治学の教授が言った言葉が忘れられない

「国家とは、おそろしいものです。強大な警察力と軍事力で身を固めて、目的のためなら、一般の人が想像もつかない手段を使うことさえ、厭わない、化物だと思っておいたほうがよいでしょう。」


だからマスコミの報道をコントロールしたりするのは、序の口なのかもしれぬ。ひょっとすると、スパイ小説のように、人を社会的に抹殺したり、場合によっては本当に消してしまうのだろう。



◆大部分の医療は正常に機能して、皆、その恩恵にあずかっている。

話を医療に戻すと、医療過誤があっても、それは全体からみれば、非常に小さい頻度で起きているに過ぎない。医療の恩恵に浴したことが無い、という人はいないだろう。そもそも、この世に生まれる瞬間から、医療(産科)の世話になっているし、風邪をひいた、怪我をした、アトピー性皮膚炎だ、花粉症だ、虫垂炎だ、高血圧だ、と誰しも、医療に携わる人の世話になったことがあるだろう。そして、治っただろう。別にミスはなかっただろう。その時の恩を忘れていいのか?

人は、医師に世話になったことはすぐ忘れる。そして、医師が高い給料とステータスを享受していると思って嫉妬しているのだが、大学病院の医局員(特に若い人)なんて、本当に大変なのだ。1年365日のうち、364日は働いて、殆んど眠れず、滅多に下宿にも帰れず、給料が数万円などという世界なのだ。本気で文句を言いたいのは、むしろ、医局員のほうだろう。

そして、たとえ、開業医の収入が普通のサラリーマンより多いとしても、医師というのは、物凄く勉強をして、高度に専門的な技術を身につけた技術者なのだから、そうでない人間よりも高い収入を得られるのは、当たり前の話である。医師とサラリーマンの給料が同じだったら、それこそ不公平だ。


◆医師のやる気をなくさせたら、とんでもないことになるぞ。

私が、これほど医師をかばう理由は、今の調子で医者・病院叩きが続くと、医師はやる気をなくしてしまい、その結果、医療の質がどんどん低下してしまうことを懸念するからである。

みんな、子供には言うだろう。「相手の立場になって考えなさい」と。貴方が医者だとして、患者から「恥を知れ」なんて言われたら(現実に言われた人がいるのだ)、真面目に診てやろうと思いますか?


2003年01月27日(月) 「科学的事実」の曖昧さ。

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