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2003年11月11日(火) |
「みんなイラクの安全を心配している」米国防長官←お前なあ、それなら最初から戦争するなよ |
◆記事:
ラムズフェルド米国防長官は10日、14日からの日韓両国訪問を前に両国記者らと会見し、イラクの治安状況について「いつでもどこでも、いかなる攻撃でも防ぐというのは不可能だ。危険な仕事だ」と述べ、陸上自衛隊が派遣された場合にも危険は避けられないとの認識を示した。そのうえで、治安が比較的安定しているイラク南部などでの自衛隊の活動に強い期待感を表明した。
長官は陸自派遣に関して日本国内でイラクの治安悪化に対する不安が高まっていることについて「(日本だけでなく)みんなイラクの安全を心配している」と述べ、危険は避けられないとの認識を表明。一方で「紛争の90%は(イラク中部のスンニ)三角地帯で起きている」「北部、西部、南部の状況は極めて安定している」と述べ、治安安定地域への陸自派遣に期待する考えを示した。
長官は、日本のイラク復興支援について「(無償資金協力)15億ドルを含む50億ドルを約束した。12月には(陸自の)先遣隊が派遣される」と評価した。
◆所感:こういうのを「偽善」という。殺人国家アメリカの顔色を窺う必要なし。
イラクの安全を心配しているのではないだろう。アメリカ人が死ぬのが心配なんだろう。ブッシュが5月1日に戦闘終結宣言をだしたが、全然終結していない。5月1日以降に死んだ米国兵士の数は戦争中より多くなってしまった。治安がよくなる見込みはどこにも無い。
こうなったのは誰のせいか。アメリカ以外の何者でもない。
ブッシュは、フセインを殺すか、追放すれば、イラク国民は素直にアメリカの統治を受け入れると思ったのだろうが、だから、あいつはバカだというのだ。
イラクの一般国民にしてみれば、何も悪いことをしていないのに、いきなりアメリカ人が何十万という大群で押し寄せて、自分達の家を壊し、家族を殺し、劣化ウラン弾を大量に投下して、放射能をばらまいたのである。アメリカを憎むな、というほうが無理である。
基本に立ち戻る。何処の国も国内法を持っている。国際社会にも国際法という法律がある。最も多くの国が批准している「国際法」は国連憲章である。国連に加盟している国は当然、これを守らなければならない。アメリカは常任理事国なのであるから、なおさらである。
第2次大戦以降、国際連合ができて、国連憲章ができてからは、世界のいかなる国といえども、戦争をしてはならない。というのが大原則になっている。戦争は国際社会での「犯罪」なのである。
ただし、国内法でも正当防衛があるように、国連憲章でも、1.自分の国が他国の武力攻撃を受けたとき、国連が組織する多国籍軍が助けにくるまで、2.ある国が問題を起こして、国際社会への脅威となりそうだというときに、どうしても武力を使う以外にこれを止められそうに無いという事態においては、国連安全保障理事会が決議すれば、国連が多国籍軍をもって、武力でこれを阻止する事ができる。と規定されている。
今回のイラク戦争は例外規定に当てはまらない。イラクは何もしていなかったのに、アメリカが単独で、他の国々が止めるのも聴かずに勝手にイラクを武力攻撃したのだ。これだけで重大なる国際法違反なのである。国内法だったら、アメリカは犯罪者に相当するのだ。 そして、日本という国は、その犯罪者を一生懸命、応援しているバカな国なのである。
日本はアメリカと同盟関係にあるから、アメリカを支持、支援するのは当然だ、という人がいる。その人に問いたい。貴方の友人が人殺しをしたら、友だちだから、という理由で殺人を黙認するのか、と。
上の記事を書いた新聞記者は「ラムズフェルド長官は日本のイラク復興支援を評価した」などと書いているが、いまやアメリカは、他国の援助なしにはどうにもならない状態にある。それなのに、自分の犯罪の後始末を他の国々が手伝うのを、「評価する」など、傲岸不遜、無恥、厚顔、鉄面皮である。
どうして、言論人は「アメリカに謝らせろ」とはっきり言わないのか不思議でならない。
2002年11月11日(月) 共和党が勝ってブッシュは大得意だが、アメリカでは、911が「やらせ」ではないか、という話が・・・・