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2003年11月01日(土) |
1.前の公約を破った人物の公約を信じる事などできない。2.投票は情緒的な選択であってはならない。 |
◆小泉純一郎氏は、公約を破って平気な顔をしている人物である。
以前書いたことがあるが、小泉純一郎氏は2001年の総裁選の際に、少なくとも、次のことを約束した。
1.首相に就任したら、8月15日に如何なる批判があろうとも、かならず、靖国神社に参拝する。
2.財政健全化の第一歩として、国債発行を30兆円以下に抑える。
3.ペイオフは必ず、予定通りに行う。
そして、これらの公約を全て破った。そのことに関して何ら公式の声明を発表していない。
また、イラク戦争に関して、7月の衆議院予算委員会における党首討論(相手は民主党菅直人氏)次のような発言があった。
菅直人:民主党代表「首相はイラクに大量破壊兵器があると断言したうえで米国の武力攻撃を支持した。米英ではそれが正しい情報だったのかと議論になっている」
首相:「フセイン大統領も生死は分からないがイラクに存在していた。大量破壊兵器も見つかっていないがあると思う。そこは見解の相違だ」
その後、周知のとおり、大量破壊兵器は発見されなかった。小泉首相は、大量破壊兵器の存在を前提として、米国のイラク攻撃を支持していたのであるから、前提が嘘であったことがはっきりした時点で、何らかのコメントを発するべきであるが、何も言わずにごまかして、総選挙に突入した。
他にも言いたい事はあるが、私は、この2つの歴史的事実に鑑み、小泉純一郎氏は国政の最高責任者として相応しくないと考えている。
◆「安倍幹事長がカッコイイ」という理由で自民党を支持するのは間違っている。
最新号の週刊文春に作家の林真理子さんのエッセイが載っている。
たまたま実家に帰っているときに安倍晋三幹事長が遊説にきたので、演説を聴きに行ったという。林さんが書いていたのは、主に安倍幹事長は、テレビで見るよりもずっと背が高くてカッコイイ、という話で、演説で安倍氏が何を述べていたのか、全くわからない。
無論、林真理子氏はプロの物書きだから、週刊誌の軽いエッセイである事を意識して、そのようなミーハー的内容を選択したわけであるが、私は、このエッセイは、失礼ながら世の中の多くの女性の意識、物の見方を端的に象徴しているように思えた。
つまり、「政治なんかどうでもいいのであって、あるいはわからないから、カッコイイ男性がいる政党に投票しちゃおう」という思考(?)パターンである。
選挙における投票はいうまでもないのだが、そのような情緒的な選択であってはならない。自分の頭で考えることを怠ってはならない。いい加減な投票をしたら、その後、自分にツケがまわってくる。それが間接民主主義の宿命である。
2002年11月01日(金) Everything is relative.(全ては相対的である。)