外国為替証拠金取引
JIROの独断的日記
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2003年08月19日(火) 「日経平均大幅続伸、連日の年初来高値」完全にバブルですね。マーケットのお話。

◆記事:
19日の東京株式市場で日経平均株価は続伸。大引けは前日比141円13銭高(1.41%)高の1万174円13銭となり、連日で年初来高値を更新した。18日の米国市場でダウ工業株30種平均が年初来高値を更新したことを好感し、朝方から幅広い銘柄に買いが入った。景気回復期待を手掛かりに、鉄鋼株や化学株など景気敏感株に高い銘柄が目立った。前日に終値でほぼ1年ぶりに1万円台を回復したことから相場の雰囲気が改善し、個人投資家がインターネット専業証券を通じて材料株を買う動きも活発だった。

◆所感:景気回復期待には何の根拠もない。

 相場などというものは、いい加減なものなのです。東証の終値が1万円に乗ったら、デフレが止まるのでしょうか?直近の消費者物価指数も消費支出も、前年同期比マイナスです。デフレは止まっていない。

 銀行の不良債権処理はもうやらなくても良くなるのでしょうか。株価が少々上がったところで、莫大な不良債権は残ったままです。小泉内閣は構造改革で不良債権処理を早くしろとずーっと銀行に言いつづけているのです。そのとおりに銀行が行動すれば、企業倒産とそれにともなう失業がこれから、もっと増えるのです。

 要するに、日本経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)には何ら、劇的な変化がおきていない。にもかかわらず、株価が急騰している。こういうのをバブルというのです。

 株にせよ、債権にせよ、為替にせよ、「買うから下がる、売るから上がる」のです。これだけ株価が上昇しているということは、株を買い持ち(ロング・ポジション、といいます。逆に売りもちのことをショート・ポジションといいます)にしているひとが、どんどん増えている。買っている人はやがて、必ず売ります。そうしなければ、差益がでませんから。誰かが売り始めると、釣られて売る人が必ず現れます。だから、株が上がっているから、と、いってくる証券会社の勧誘にのって、こんなレベルから株を買ってはいけません。勿論最終的な判断は、自分でするものですがね。

 マーケットというのは飽くまでも自己責任の世界です。高値で買ってしまったからといって、証券会社に文句を言っても仕方が無い。自分の責任なんです。だから、滅多に手を出すものではありません。


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