JIROの独断的日記
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2003年06月29日(日) |
「地球温暖化を防ぐにはもはや手遅れである事を、諸々の兆候は示している」国連環境プログラム、1999年報告書 |
◆国連環境プログラムの報告要旨 ●地球環境の現状 オゾン層破壊 : フロンによるオゾン層破壊の進行 これまで放出されたフロンガスなどにより、2010〜20年に最大3分の2が破壊され、本格的な被害はこれから(NASA)。 ・ 今後、有害紫外線Bが増加し、皮膚ガン、免疫の低下、白内障などが増加。農作物・漁獲も減少。
● 地球温暖化 : 石油などの大量消費で、1990年代後半の大気中の二酸化炭素濃度は過去最高に。 ・ すでに温暖化が始まり、異常気象、洪水、干ばつなどが頻発。 ・ 先進国の温暖化ガス削減目標を決めた京都議定書の達成は難しく、地球温暖化防止はすでに手遅れ。
● 化学物質汚染 : ダイオキシン、環境ホルモン、農薬、有害廃棄物などの汚染が深刻 ・ 世界で年間500万人の急性農薬中毒が発生、さらに空気、水、食べ物、土にも汚染が広がり、ガンや生殖異常などが増えている。 ・ このままでは2050年には環境中に出る有害物質の量は現在の3倍以上になる。
● 森林破壊 : 乱開発、商業伐採によって世界の原生林は80%が失われ、熱帯林の破壊はすでに取り返しのつかない状態。 ・ 森林破壊や過耕作、過放牧などで世界中の土地で劣化が進み、世界の20%の土地で砂漠化が深刻、農業が困難となり10億人の生活に影響が出ている。
● 生物種の絶滅 : 開発や森林破壊によって、ほ乳類の25%、鳥類の11%が絶滅の危機にあるなど、現状の生物多様性を保つことさえ既に手遅れ。
● 食料危機 : 農業の生産力は水不足や農薬、化学肥料による土の劣化ですでに頭打ち、農地も人口増化、都市化によって減少している。 ・ 地球温暖化、森林破壊などで、今後農業の生産力はさらに低下、食糧が不足する。 ・ 漁獲量も乱獲によって頭打ち、2050年には需要が倍増し、不足が避けられない。
● 水資源の不足 : 農業や工業、都市化で水が大量に消費、多くの河川が枯れるなど各地で水不足が深刻しており、このままでは2025年に人口の3分の2が水不足になる。
◆将来の予測: ・地球温暖化、森林破壊、砂漠化、水資源の不足などほとんどの環境問題はすでに取り返しがつかない。 ・今後50年で人口は30億人増加、このままでは資源消費が増大し21世紀には環境問題はさらに悪化。 ・このままでは、資源の枯渇、環境破壊、食料危機は避けられない。―→ 資源、エネルギー、食料を大量に輸入している日本は最も危険。
◆所感:残念ながら、人類は滅亡に向かっている。 地球温暖化だけを取り上げても、2100年までには南極の氷が溶けることにより、海面が上昇し、NY、ロンドン、東京など、事実上殆どの大都市は水没すると考えられている。
工業生産をやめて、エネルギー消費を極小にするために、人間が農耕中心の自給自足的生活へ逆戻りしないかぎり、事態の進行は防げない。実際にそんなことはできないだろう。
ということは、結論はひとつ。人類はそれ程長いこと存続できないであろう。地球上に生まれた生物の99%の種は既に絶滅しているという。人間も例外ではないのであろう。
ちなみに、地球温暖化をもたらす最たるものは、各国が排出するCO2であるが、アメリカ1国だけで、全世界の24%に相当するCO2を吐き出している(日本は5%)。ブッシュのバカは自国が人類を存亡の危機に立たせている事を知らないのだろう。周りの奴ら、教えてやれよ。
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