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JIROの独断的日記
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2003年06月12日(木) 「大量破壊兵器が発見されなかったら、首相は世界に向けて、国民に対して謝りますか?」(菅直人氏) 誠に適切な質問である

国会で、小泉内閣総理大臣が気色ばんでいた。人間は、痛い所を付かれた時に、しばしばムキになる。今日の小泉首相がまさにその状態であった。

民主党の菅直人氏の質問は、論理的に考えて、極めて適切に要点を衝いていた。

「日本政府は、イラクが大量破壊兵器を持っていることを前提として、自衛隊をイラクに派遣しようとしている。もし、大量破壊兵器が見つからなかった場合、日本政府の判断は誤りだったと、国民に対して、また、国際社会に対して謝罪するのか?」という趣旨の質問である。

小泉首相は、「私は、大量破壊兵器はいずれ見つかると思っている。」と述べた。答えになっていない。小泉氏はしばしば、この種の問題のすりかえを行う。

また、「見つかると思う」のは主観である。反対解釈をすれば、イラクが大量破壊兵器を所持している、という客観的な証拠が無いことを物語っている。

私は、この件に関しては、くどいようだが、何回でも書くつもりである。真理に関わる問題だからである。

私は、アメリカの示した状況証拠だけを無条件に信じて、いち早くイラクに対する武力攻撃を支持した日本政府の態度は、誤りであった、という歴史的批判をくださざるを得ないだろう、と考えている。


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