JIROの独断的日記
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2003年04月03日(木) |
睡眠改善剤「ドリエル」に注文殺到。←医者に睡眠薬を処方してもらった方が良いと思う。 |
◆記事:医師の処方せんがなくても薬局で購入できる大衆薬として、エスエス製薬が1日に、国内で初めて発売した睡眠改善剤「ドリエル」に注文や予約が殺到し、発売1カ月で当初の年間売り上げ目標6億円を達成する見通しになった。山陽新幹線で居眠りをした運転士が「睡眠時無呼吸症候群」と診断されるなど、睡眠への関心が高まっている時期に発売が重なったためらしい。 3月中旬から、成分や効き目に関する問い合わせが連日50件以上あるなど、「これま でに無い反響」(広報室)。同社は「睡眠の質が日常生活に影響を及ぼすという認識が 浸透してきた」と分析している。 ただし、利用者が急速にふくらむ可能性があるため、薬局で使用上の注意を呼び掛ける 文書を配布しているほか、3000件の服用例を調査して副作用などを調べる。
ドリエルは、医師の処方せんが必要な従来の睡眠薬よりも効き目がおだやかといい、医療費抑制を狙った規制緩和の一環として、一般向けの発売が認められた。
◆所感:医者へ行って薬を処方してもらった方が良い。 日本人の約半数が何らかの不眠に悩んでいるという。しかし、多くの人はメンタルクリニックや心療内科へ行く事には抵抗がある。製薬会社はそこに目をつけたのであろう。
しかし、一口に不眠といっても、様々なタイプがあるのである。
寝つきが悪い(入眠困難)、途中で何回も目が醒める(中途覚醒)、朝早く目がさめて再び眠れない(早朝覚醒)があり、それぞれに対して、処方する薬が異なる。入眠困難の場合には、超短時間作用型の睡眠薬(以下、「眠剤」という)を、中途覚醒や、早朝覚醒には中時間作用型の眠剤を処方する。同じ型の眠剤でも効き目の強さが異なるものがいくつもある。
薬と飲む人の間には相性がある。すべての人に効く薬は無きにひとしい。同じ中時間作用型の眠剤でも種類が何種類もあり、医師は様子を見ながら、各々の患者に一番合った薬を出すわけだ。
また、不眠の原因も考慮しなければならない。単に不規則な生活習慣が原因であるとか、単純な原因ならまだしも、不眠がうつ病の症状として現れていることがある。こういうケースでは、眠剤のみならず、抗うつ薬の処方を必要とする。
不眠の治療のためには、不眠の原因、種類、程度によって、薬の種類を決めて(時には組み合せて)、量を加減しなければならない。こういうことなので、専門家である医師に任せたほうが確かなのだ。
さらに、経済的な面でも、処方薬の方が得だ。この市販薬は6錠で1,000円、12錠で1,900円という価格がついているが、処方薬なら、2週間分でも1,000円しない。 不眠に悩む人は、精神科か、心療内科に診てもらった方が良い、と私が勧めるのは、以上の理由による。
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