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JIROの独断的日記
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2003年03月03日(月) ブッシュはヒトラー並みに危険な人物だ。

◆記事
 「ブッシュ米大統領は28日、テロ対策を統括する新官庁「国土安全保障省」の始動を翌日に控え、職員を集めて演説し「米国はテロとの戦争に勝つ。なぜなら米国は最も偉大な国家だからだ」と述べ、対テロ戦争勝利への決意を強調した。」

◆ブッシュはいよいよ危なくなってきた。
 どうしてこういう主張が出てくるのかと思っていたら、ブッシュはキリスト教原理主義者だからなのだということがわかった。

 キリスト教原理主義というのはキリスト教の宗派の一つではなくて、宗派を横断している超保守的な信仰運動である。要するに聖書の教えを文字通り信じて、神の天地創造をそのまま受けいけるので、人間が猿から進化した、と唱える進化論を否定するというのだから、この21世紀に、そして、一見「自由の国」とみなされているアメリカにこういう人々がいること自体、恐れ入る。

 これが、ほんの一部の人数であるならば、放って置けば良いのだが、アメリカの中部、南部を中心に3000万人もいて、一大政治勢力になっている。ブッシュが大統領として当選できたのも、キリスト教原理主義者たちに取り入ったからだ、というのだから怖い。

 キリスト教原理主義はたとえば、中絶を聖書の教えに反するものとして猛烈に反対しており、中絶手術を行う産婦人科医を何人も射殺しているのである。狂信的なのだ。また原理主義者はみな白人であり、白人優越の人種差別的思想を抱いている。

 そして、信じられない事に、彼らは旧約聖書にかかれているアルマゲトン(世界最終戦争)が実際に起こりつつあり、その手始めがイラクを倒すことなのだという。イスラムだけを敵視するのかと思ったら、アルマゲドンの過程においてユダヤ人の3分の2は死に、3分の1はキリスト教に改宗して生き残る、とか、ハルマゲドンの終わりについにキリストが復活するとか、他の人々から見れば単なる妄想のようなことを、聖書にそう書いてあるから、という理由で信じているらしいのだ。簡単に言えば、合理的に物事を考える事を拒否し、自分たちが絶対正しいと信じている人々ということになろう。

 こういう人々が一番危ないのだ。

 ブッシュは若い頃は信仰心などなかったのだが、30代の後半に事業に失敗したり、地方選挙に落選したりで、やけを起こしアルコール依存症に陥っていたときがあったが、テレビ伝道師として有名なキリスト教原理主義者に出会って、すっかり洗脳されてしまったらしい(その方が政治的に有利だという打算も勿論あったであろうが)。

 40歳の時に、ブッシュは両親に対して「天国へ行く事ができるのはキリスト教徒だけだ」というので、さすがのおやじとお袋さんもびっくりして諌めたのだが、納得しなかったという。そうであるならば、(そうでなくても、歴代の米国大統領の本音はみな同じかもしれないが)ブッシュは、所詮日本人なんか、どうでもよい、と考えている事は想像に難くない。

 ヒトラーの率いるドイツと日本とイタリアは第二次世界大戦で同盟関係にあった。日本はあのとんでもないヒトラーの味方だったのだ!しかし、ヒトラーの主著「我が闘争」の中で、彼は日本人を「劣等民族」と蔑んでいた。当時の日本語訳にはその部分が省略されて出版されていたのである。

 ブッシュとブッシュをいち早く支持している小泉政権は、約60年前のヒトラーと日本に似ているのではないだろうか?


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