外国為替証拠金取引
JIROの独断的日記
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2003年02月03日(月) 天下国家を論ずるのも良いが、身近な人に親切にするのも大切だ。

 会社へ行く途中で、赤ん坊をバギーに乗せた外国人の母親が駅の階段で難渋していたので、階段の上まで運ぶのを手伝った。こういうことはできるだけ、やるように心掛けている。目が不自由な人が電車に乗ってきたら、席を譲る。これも当たり前の事である。

 このように書くとえらそうだが、私も以前は実行出来ていなかった。

 考え方が変わったのはロンドンに駐在してからである。外国が何でも日本より優れているというつもりは毛頭ないが、公平に観察して、英国では日本よりも弱者に対する親切が社会的に浸透している。

 私がロンドンにいた頃、まだ幼かった息子をバギーに乗せて家内が外出し、駅の階段のところに差し掛かると、必ず誰か男性が助けてくれる、といって感激していた。日本のサラリーマンにこういう親切をされたことはない、とも言っていた。それを聞いて、なるほど、と感心した。

 私も同じような光景を度々目にした。ロンドンの電車、地下鉄などに、目が不自由な人などが乗ってくると、かならず、一番近くの人が席を譲っていた。約4年間ロンドンにいたが、ただの一度の例外も無かった。これには正直、感服した。

 東京で人々を観察していると、残念ながら、目が不自由な人が電車に乗ってきても知らぬふりをしている人が大部分である。これは恥ずかしいとおもった。だから自分は必ず席を譲る事にしている。

 ニュースで採り上げられるような大事件や国の政策、外交、国際政治について考えるのも良いことであるが、日常生活で人に親切にするのも大切な事である。


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