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JIROの独断的日記
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2003年01月25日(土) うつ病であるかどうかどうやって判断するか。ベックのうつ病調査票

 私は既に何年も通っているので、何の抵抗もないが、それまで全く縁のなかった人にとっては、自分がうつ病で精神科の世話になるかもしれないということに大きな抵抗を覚えるかもしれない。行ってみれば、精神科とかメンタルクリニックと呼ばれる場所の待合室にいる人々の大多数が、何でもなさそうな普通の人たちばかりであるのに驚くであろう。

 だから、怖がる必要は少しもないのだが、自分や家族や同僚が果たしてちょっと落ち込んでいるだけなのか、或いは普通の落ち込みよりも深刻なのか、判断に迷っている人は多いだろう。

 そういう人が自分で抑うつ度をある程度客観的に測ることができるツールがある。ベックのうつ病調査票というものである。ペンシルバニア大学の精神科医ベック博士が考案したものなのでこの名前がついている。

Googleで「ベック」「調査票」で検索すれば何件かヒットする。どれも同じ内容なので、どれでもよいからそのページを見るとよい。すると

1 憂うつではない
憂うつである
いつも憂うつから逃れることができない
耐えがたいほど、憂うつで不幸である


2 将来について悲観してはいない
将来について悲観している
将来に希望がない
将来に何の希望もなく、良くなる可能性もない

という具合に、21の質問が設定されていて、それぞれに対して幾つかの答えが用意されている。全部に答えて採点ボタンを押すと、抑うつ度が数値となって出てくる。全ての答えの数値の合計に対して次のようなアドヴァイスが書かれている。

0〜10 正常範囲。ただの憂鬱な状態。
11〜16 軽い抑うつ状態。専門医に行っても良い。
17〜20 臨床的な意味でのうつ状態との境界。専門家の治療が必要。
21〜30 中程度の抑うつ状態。専門家の治療が必要。
31〜40 本格的な抑うつ状態。
41以上 極度の抑うつ状態。

予想よりも高い数値が出る人が意外と多いものである。しかし、これで全てが決まるわけではない。精神科へ行くとこのようなテストを必ずするというわけでもない。むしろしない医師の方が多いだろう。診断に使ったとしても、診断の材料のひとつである。

しかし、医者に行こうかどうしようか、ただ、悲観しているよりは少しでも自分で判断できる材料があるにこしたことはないので、試してみることを勧める。専門家に診てもらうときに自分でベックの調査表を試したら○○点でした、といえば、医師も参考になる。これは、私が体験済みのことである。


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