JIROの独断的日記
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2002年12月22日(日) |
今日は冬至。因みに、季節性うつ病というものがある。 |
今日は冬至で、1年で一番昼間の時間が短い日である。日の入りの時刻はこの後も早くなる、つまり早く日が暮れるが、日の出から日の入りまでの時間は、来年6月の夏至に向けて少しずつ伸びてゆく。
私は、すぐに日が暮れてしまう冬が嫌いだ。何となく心細い。だから、冬至が来ると、少しホッとする。これ以上昼が短くなる事はないからだ。
この程度なら、普通の「好み」の範囲になるが、うつ病の一種で「季節性うつ病」というものがある。秋から冬にかけて、抑うつ状態が続く。それが、通常の気分の滅入り方の範囲を超えていて、日常生活に支障をきたす場合は、気分障害の一種である、うつ病と診断される。
治療には、通常のうつ病と同じく、薬物療法が有効な場合もあるが、それに加えて、高照度光療法が有効な人も多い。毎朝20分〜30分ほど3000ルクスぐらいの非常に明るい人工光を浴びるだけのことである。その間は何もしなくとも良い。雑誌を読んでいても構わない。
但し、そのような装置は病院にしかないし、毎朝、比較的早朝(6時ごろ)に行わねばならないので、2週間ぐらい入院することになる。しかし、それで、憂鬱な気分から解放されるのであれば、我慢できよう。
光療法は、季節性以外のうつ病の人にも有効な場合がある。更に、昼夜逆転生活を続けたために、不眠になった、というような、睡眠障害にも適用される。私が以前、うつ病で入院していたときに、睡眠障害に対して光療法を受けるためだけに入院していた人がいた。丁度2週間で良くなって退院していった。 精神科の守備範囲は意外に広く、いろいろな治療法がある。
この季節になると、特に原因が無いのにどうにも憂鬱で仕方が無いという人や、季節に関わらず眠れなくて困るという人は内科へ行くよりも精神科に行った方が、より早く、最適な治療を受けられる可能性が高い。
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