外国為替証拠金取引
JIROの独断的日記
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2002年11月28日(木) 正義という名の嫉妬

今週の月曜日に、大手銀行の中間決算が発表され、みずほグループは職員給与の削減を発表した。4大グループの他の各銀行もは大なり小なり、同じようなことをするだろう。

銀行の不良債権が諸悪の根源という論調が多いので、こういう報道を読んだり聴いたりして溜飲が下がる思いの人が多いのであろう。

しかし、私は不良債権という言葉を聞くたびに、何故「債務」者の責任は問題にされないのか、とおもってしまう。債権というからには債務がある。つまり、借りたおカネを返さない人がいるのである。にも、関わらず、貸した側の銀行の責任ばかりを追及して、週刊誌は銀行員は無給で働けなどと、無責任な事を書く。

借りた金を返さない会社の人間は給料を受け取って構わないのに、金を貸した銀行の職員はどうして、ただ働きをしなければならないのだろう?

バブルの頃は、自らの土地を担保に銀行から借金をし、そのカネで土地投機をしない奴はバカだといわんばかりの風潮だったのに、不況になったら、バブル当時は銀行から無理矢理カネを借りさせられたのだというのだろうか。

いまや、バブル当時の不良債権はほぼ処理されたのに、資産価格が下げ止まらず、新たな不良債権が生じている状態である。銀行ばかりが悪いとはどうしても考えられない。マスコミが銀行を叩くのは、早い話が、それによってテレビの視聴率が上がり、新聞の売上が伸びるからだ。なぜ、大衆がこの話題を好むのかといえば、いろいろ理屈をつけてはいるものの要するに「高い給料を貰っていた連中」に対する嫉妬心が根源にあるのだろう。

正義の名を借りた嫉妬は、醜い。


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