JIROの独断的日記
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2002年10月26日(土) |
不見識な日本のマスコミ。 一晩たったが怒りが収まらない。 |
北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの娘、キムヘギョンさんへのインタビューをマスコミ各社が大々的にスクープとして伝えていたが、怒りを禁じ得ない。
そもそも、インタビューを申し込む事自体、不見識だ。 北朝鮮は想像を絶する残酷な独裁政権国家である。金正日に関して少しでも批判的な発言などしようものなら、本人はもとより、親兄弟、子供まで殺されてしまうのである。胸につける金日成だが金正日だかのバッジが汚れていた、というだけで、強制収容所に入れられて拷問をうけるような、この世のものとは思われないような国家なのである。
15歳の子供に、このような言論の自由が絶対的に統制された環境で、当然当局の監視の元、いろいろと無遠慮な質問をして、答えさせようとすること自体、残酷な行為だ。
日本人は鬼だと教え込まれている国で育ったキムヘギョンさんが、母親が実は日本人であったと知り、既に大変なショックを受けている事は考えるまでも無い。そこに「母親は北朝鮮に拉致されたと知っているか?」という質問をぶつける無神経さ加減には開いた口がふさがらない。 「スクープ」、「特ダネ」のためには手段を選ばない。取材される側の感受性を考慮しようとしていない日本のマスコミ姿勢は無責任、かつ、非道徳的な、許されないものである。
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