JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
うつ病に罹ると、治療の中心は薬物療法になる。カウンセリングを好む人が多いが、カウンセリングだけで治るうつ病はほとんどない。うつ病は脳内の神経伝達物質のバランスが崩れている状態であるから、それを正すために薬物の力を借りるのはおかしい事ではない。ところが、精神科の薬、向精神薬をやたらと怖がる人が多い。正しく医師の処方を守っていれば、別にどうと言う事は無い薬なのだが、一般の人は知識が無いまま、無責任な事を言う。「そんなものに頼っていると、廃人になる」などという。そんな論文は世界中捜しても無いだろう。 私に言わせれば、アルコールの方がよほど危険なドラッグだ(アルコールはれっきとした薬物である)。合法の、医師が処方した向精神薬を飲んで精神状態は安定し、暴れたりして人に迷惑をかけるものはいないが、アルコールを飲んでけんかをしたり、人に絡んだり、道端に反吐を吐いたりする人間は毎日日本中で何千人もいるだろう。なのに、アルコールを取り締まろうという意見は一向に出てこない。そして、訳も無く、精神科の患者を偏見の目で見る。日本は酔っ払いには非常に寛容な変な国だ。
JIRO
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