OH GREAT RABI RABI

エスメラルダの幻日、鐘は閏う
2003年06月18日(水)






せむし男はうつろう



増してゆく鐘の幻聴をせおいながら



白昼



せむし男は地面の下へ消えた







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発音してはいけない単語は



空気漏れに紛れて



詩の冒頭を占領する、






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トランプ・レディ



椅子をよこしてくれませんか



トランプ・レディ



ぼくに砂糖の壷をまわしてください



トランプ・レディ



オードブルは済みました



トランプ・レディ



今日の肉は人魚ではありません



トランプ・レディ



食事のあとはさようならですよ



ベッドは川べりに運んでおきましたから






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肉巻きシンドバッドはモアにさらわれて



コンビナートに落とされた



ぼくたちは知らずにダイヤ入りハンバーガーに舌鼓を打つ






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さようなら、だよ。




さようなら。




もう一度発音して、






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巨大な翼はせむし男をさらって



回廊の中心に降ろす。



頭を抱えて丸まっていたせむし男は



顔をあげて目のまえを阻む女の名前を呟く。



その声の震えよりも



女の名前は繊細である。



女の立ちかたはそれよりさらに、















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