電池切れのズボンの集会。 いびつなほどに完全な円陣をつくる、 それは児童公園の冷水機を中心に。 +++++ 櫛の雨が降るので 幌を張ることが出来ません 馬たちはあんなに駆けていくのに、 +++++ 馬が欠けていく。 失うまいと わたしは必死で宙を掻いたけれど 黒耀石の眸はブラックホールの引力で加速する +++++ 内股の少女は崖が終っても歩きつづける。 ぼくはひたすらに彼女の後頭部を記憶する。 +++++ 結局何もくぐもらなかったんだね、と のっぺらぼうは微笑する。 わたしも微笑んで同意する。 わたしたちはもう何日も雨に閉じこめられている。 +++++ 水のみ場に抱きついた少女が砂化していく。 やがてしずかな砂場が湧いてくる。 +++++ 偉大なるウサギに疎かな表紙が出来てみました。
うみ + home
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