やさしいおんなのこは とべないおとこのこをかだんにうえて おろしたてのジョウロであみのさんをやります +++++ 真夜中の夜明け。 少女の眼は白く、 +++++ そら を 譜面どおりに発音して、 彼女は五月を見あげた。 幻のような夏、その +++++ 青。 +++++ キャンディー・カラーのうきわを腰でくるくる回しながら エレファント・ガールがやってくる ぼくがほめると 喜んでうきわの回転速度をあげる ついには太陽光すらはじかれる +++++ 天使は暗い眼でわたしを見あげた。 だって、わたしは扉なんか 隠してないもの。 天使はすりきれてぼやけてゆく足首を抱えこんで しとしとと泣きはじめた。
うみ + home
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