この、広大なロビーから わたしは離陸を見届ける。 そこから180度離れた場所で、 あなたは着陸を促している。 +++++ 重厚なテーブルは牛に変化し 抱かれたギターは嘘少女へと進化する あらゆるものの思い出に埋もれながら 少年だったスプリンクラーは水圧で化石を掘りおこそうとしている +++++ いぬはいつまでもついてくるので どこかでつきはなさないとならない ロープ? いぬ は ついてきていたのではなかった わたしのゆびにむすんでいたいとがほどけて からまったいぬはひきずられてきたのだった +++++ リンドウ という美しい音にどうして竜が含まれているのだろう +++++ 沖に浮かんだ無数のコックピットがしろい菌糸を吐きだし 巨大なさなぎになろうとしている +++++ 少女は坂のしたで両腕をひろげ いつか転がってくる果物もしくは自転車を待ちうけている
うみ + home
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