緑と縁をまちがえた。 た。 ぼくの眼の容器、くき と張りだせ。 +++++ とてもみちがえたよ。 あめがふって どろりととけたじめん、 あのこはいちどみづからうまって よみがえった。 つぶやく おかえり のこえに じんじんとふるあめのしつどをおもいかえす。 ねえ、ぼく、みちがえたといいたかったのに みまちがえてしまって、いたん、だ。 ねえ、きびすをかえすまえに、 ねえ、このはなしにかえるはなんびきかつようされた? +++++ ベランダとまちがえて 彼女は紫色の花畑から飛び降りた。 そして何処へ着地した? 同じく、ロッキング・チェアーと思って 椅子百合に腰かけた姉さんは食べられた。 いえ、わたしの姉さんはまちがっていない、 のみくだそうと花弁は激しく上下にスウィングする。 最初に踊りはじめたのは誰だった? +++++ 惑星的に、ぼくは傾いた。 リコーダーを支えにしようとしたが、 ぼくの背はとっくにソプラノを追いぬいていたんだ。 +++++ 空も同様に傾く。 意味不明の言語の蟲に誘われて、 弔いの戦争がはじまる。 今日の、夕焼けの動機。 +++++ わたしは花畑で飛び降りた。 そして美しく着地した。 +++++ 何処へだって着地できるよ。 地下鉄は、とっくに土を離れてしまったもの。
うみ + home
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