OH GREAT RABI RABI

ウサギの着地
2003年05月10日(土)





ストッキングをかぶったウサギの大犯罪


長い耳は(そのために作られたように)完璧に奥まで納まり


わずかなたるみも作らなかった


そのあまりの完成度に


白昼行われた犯罪


大勢の目撃者にもかかわらず


ウサギはらららと逃げおおせた





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白い昼、


わたしの眼は潰れたのだろうか、


かげろうさんが横ぎる、


幻のような すみれいろの陰が


瞼のすみにおちる、





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永遠スキップにはもう疲れた




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リンドさん、


真昼のベンチで手を広げて


僕らを迎えた リンドさん、


僕らは毎夜 小花柄の夢にうなされる、


その柄は彼女のギャザ・スカアトとして


僕らの夢で繋がっている





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カモメが死ぬのは白い昼である。




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獏は、ほがらかに跳ねることを、もはや、やめてしまった




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獏の夢見に関する物語


語りはじめる前に、


僕たちはまず「闘争」について思い出さねばならない。


次に、群青色の絵を思いうかべ


そこから連想をはじめねばならない。


そして、過程がどうであれ、


最後には潮で錆びた城にたどりつかねばならない。


そのときようやく、僕たちは獏の、咳こむような寝息をきくことが出来る。




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ウサギは両耳を大きく水平にして飛び降りた。


けれども僕らは、堤防に転がった彼の亡骸をカモメと判断してしまったのだ。











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