OH GREAT RABI RABI

近しい山、菜の花の児の記憶
2003年05月05日(月)





わたしを何処までも引き延ばしていくものは、


春の欠片を握り潰してしまったのだろう。


しきりに、


まばゆい、





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やまをつくった あなたのてのひらのかたち、



わたしのせなかのかたち。


なみは やまからよせてくると、



わたしはいま しんじられる。





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旗は視界の果てまで続いている


それらの大群は永久記憶を不用意にかきたて


わたしは「冒険」と呟く。



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ジャックは箱に閉じこめられたまま、

僕等は箱を見失った。

箱のなかのジャックの呼吸音が真夜中にとつぜん響き、

僕等は泣きながら幾度も飛び起きる。




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たとえば、


きいろ といういろを見る度に


屋上のことや


熟れた炭酸ジュースや


奪われたマントや


三つの段階のことや


しあわせだったことや


眼の痛みを思いだすのだろう。









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