OH GREAT RABI RABI

プラスティック・ゴールド
2003年03月29日(土)





犬は音をたてずにチューイン・ガムを噛みながら

ぐるりとわたしを見渡した。



「ちくしょう」

と犬は思った。



「ふすまの味しかしねえ」



わたしはおそるおそる床下の生き物のことを尋ねる。



犬はとつぜん唸りだす。



「あれは俺のもんだ」



わたしは後ずさる。



「もとは俺の埋めた骨だ。手を出すんじゃねえ」





+++++






つくりものの輝き、



ジャンプを続けていれば



いつか空にも触れよう





+++++




父親参観の日、



ずらりと並んだチューイン・ガムの彫刻を見て



あのひとは泣いた。











うみ + home
previous + index + next



My追加