天窓 りんご、えとせとら、えとせとら、 まず字引きをひきます つぎにヘリコプターを飛ばします そこでもういちど りんご、りんご、えとせとら 字引きはかもめ。 くもりぞらにまもられて 肥大した かもめは一千対の翼をもつ (いんせくと) むしが降る 回転するプロペラによる切断、 てあしが降るよう 息がつまるよう と わたしをふくまない世界がむせている りんご、りんご、げっこうちょう。 おばさまは彫刻になりました とりのおしっこがかかるから 天窓をしめておくよう いいつけられたの に 夜というじをひいた。 スモーク むしの襲来 帳 とりの不在、 わたしは発話した。 おぶじえ、 ちがう。オブジェ。 わたしは発話する。 すべてのものはとても器用で ヘリコプターすら無音で飛ぶ 翼をつんで、背をのばす 天窓にはとどかない わたしは発話する、 かなぶん、へりこぷたー、ふらい、ふらい、ふらい! (リピート・アフタ・ミ、) (オブジェクト) (おぶじえ) (オブジェクト) くもりぞらにまもられる、 わたしはそのすべてにふくまれていなかった。 りんご。えとせとら、えとせとら、 (・・・・・・オブジェ) はりすぎたつまさきはきれてしまった。 もうとどかない。 とどかない。
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