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■ 進さん安らかに。
お陰様で、椿組は演者さんスタッフさんの奮迅の働き、好評をいただいている中、 12月沖縄の拙作で、やむなく降板された平良進さんがお亡くなりになった。 週末にかけて、三月にある「島口説」の稽古もあったので、告別式に参列させてもらった。
沖縄の置かれた不条理な状況を、 尊厳っ! と皮肉交じりに叫んでくれた進さん(「はてしない物語〜オキナワでゴドーを待ちながら〜」)、 結局降板されることになったが、 軍用地地主の青年が自分の主張を口にし、それを見守るリクガメの覚悟を唄ったシーンで、 強く大地を踏みしめながら踊って、それでいいんだ!と強く青っちょろい青年の主張を言う事、背中を押してあげてくれた進さん。(「亀岩奇談」) 沖縄について浅はかな知識だけれど、こうあるべきではないかと語る私を(そう考えると、和真と変らない)受け容れてくれた進さん、 昨年の「与那覇家の食卓」では、伝説のロッケンローラーとして、存在感溢れる舞台中央に鎮座する遺影で登場してくれ、「今回は出番がない!」と言い、本番のカーテンコールに嬉しそうに登壇してくれた進さん、 ごうさんのダメ出しは細かくて良いねぇ と笑顔で言ってくれた進さん。 いつか、沖縄芝居の演出をして欲しいねえ、とニヤリとしてくれた進さん。 決して長い時間ではありませんでしたが、色濃い時間を過ごさせてもらいました。 もうご一緒できないのは残念ですが、 近いところで、六月の「洞窟(ガマ)」では、ガマから出てきなさい、という祈りにも似たウチナーンチュの声で登場してもらいます。 その、仕事に向かう態度とエネルギー、伝えていかなければいけないことに対する熱さ、でも、歳も出自も関係なく、誰にでも大らかに優しくある姿、忘れません。
そんな日に、ライフワークの始まりでもあり、最初に出会わせていただいた「島口説」の稽古の日でもあった。改めて初心にかえりつつ。
出逢いに感謝します。 安らかに。 ありがとうございました。
2024年02月02日(金)
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