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■ 「坂の上の家」戯言。
演出の戯言
どこにでもありそうな家族の話だ。 あたり前にあるような家族の話だ。 あたり前にあると思っている事は、 ある時、なんの予告もなく奪い去られる。 なくなって初めて、 あたり前ってあたり前でなかったんだと、気づかされる。 大切なものに気づかされる。 どこにでもありそうで、でも何かを失って、 だからこそお互いを大切に思っている家族の話だ。
あたり前を舐めてはいけない、 そのあたり前の人々の一見なんでもない日常が、世界を現したりするのだから。 頑張って、ダメで、悩んで、格好良くないし、未来に希望と一緒に不安を抱いたり、ヒーローにはなれない、でも誰かを想う。どこか、誰か見知ったよな愛すべき登場人物たち…。 役を見つめ、自分を見つめる。 表現者は自分でない人間に、そして、自分とゆう人間に、もっともっと興味を持ち、識ること想像することが必要だ。 小さい世界から、大局を見つめることだってできるのだから。
芸術は死者の声に耳を傾けることである。と言った人がいる。 このコロナ最盛期の8月9日に、この作品で皆様と手を繋げることに深く感謝します。 どうぞ最後までごゆっくりご覧ください。
追記:食事のシーンが多くありますが、このご時世、泣く泣く匂い香るような「皿うどん」や「ちゃんぽん」をお見せしない選択をしなくてはいけなくなりました。皆さんの「想像力」が頼りです。観終わって、誰かと何かを一緒に食べたくなったら……いいな。
藤井 ごう
2022年08月09日(火)
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