スカーレットの心のつぶやき
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3月16日に夫が亡くなってから
それまで出来ていたことが出来なくなっていた。
元々、文章を書くのは好きで
自分の思いや考えを文字にしていた。
このつぶやきはプライベートに関する
自分の日常を書くことが多く
その分、自由だし遠慮もなく何とか書くことが出来ていたが
ほぼひと月に一回は掲載されていた
新聞投稿が全くできなくなってしまった。
政治的なことに思いをめぐらすことが
たまらなく大儀で嫌だったのも確かだ。
もう二度と私には意見は書けないと思っていた。
それと、もう一つ絵手紙を描くこと。
これも道具を出し墨をすり
絵筆を持ってハガキに向かう
気持ちになれなかったからだ。
でも、夫が亡くなってもうすぐ四か月になる
この頃になってやっと
投稿してみようかなあと思えるようになった。
私にとっての原点でもある拉致問題、
参議院選が公示され
党首討論や街宣を見聞きしても
拉致被害者救出を訴える候補者は皆無と言っても
言い過ぎではない。
結局、日本にとって拉致問題解決は
絵空事になっているのだ。
こんな悲しいことはない。
被害者ご家族の気持ちになれば
皆一日も早く被害者全員を救出してほしいと
思うはずなのに。
何もしない政治家は政治家ではない。
国土や国民を守れない政府は国家ではない。
そんな思いが募って来て
地元の新聞に四か月ぶりに投稿したら
今朝、掲載された。
NHKに毎日拉致問題を放映してほしいという内容だ。
それと
先日、やはり四か月振りに絵手紙を一枚描いた。
さくらんぼを描き言葉を添え
夫の主治医だった先生宛に出した。
夫が亡くなってすぐにお礼のハガキをだした時
絵手紙を出しますと約束したことが
履行されずにそのままだったのがとても気になっていた。
主治医は、私が夫宛てに描いて出した絵手紙を
すごく良い、これからも描いてほしいと言ってくれた。
こうして
新聞投稿や絵手紙を再開することが出来たということは
私自身が少しずつ回復してきている証拠だと思う。
完全復活は一生できないかもしれない。
夫のことを忘れるなんてできないから。
でも、その中で少しずつ私らしさを取り戻せたら良いなあ・・・
もうすぐ夫の新盆がやって来る。
スカーレット
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