スカーレットの心のつぶやき
つぶやき 目次|過去|未来
私は今、私自身のことも含めて
いわゆる親子の間に
何があったかでその人が生きていく道が
違ってくることを学ぼうとしている。
母と私は一卵性双生児と言われるくらい
一心同体で離れられない親子関係だった。
今思うと異常だと言われても仕方ない。
私は母をこの世で一番大事だと思い
母もまた私を一番と思ってくれていた。
と、考えていた。
しかし
最近、いろいろな本を読んでいるうちに
本当にそうだったのか?と疑問に思い始めた。
私が母なしで生きていけないと思ったのは
19歳の時だった。
それからは母を心配させることばかりをしたが
母はいつも私のそばに居て
私の心を支えてくれていた。
そして、母の晩年は私だけが居てくれたら良いと
母の口からそんな言葉が出るくらい
母と私の間には隙間もなく
誰も入り込む余地のない
堅固なものとなっていた。
では
私が幼いころはどうだったのだろうか。
悲しいかな、私には三才ころまでの
母の記憶がない。
覚えていることがないのだ。
母にだっこされたのか?
母と一緒に出掛けたのか?
母に本を読んで寝かせてもらったのか?
何も記憶にないのだ。
母は私を愛してくれていたのだろうか・・・
そんな風に思うほど
母の記憶が欠落している。
母が生きているときに
私の幼いころの話を
もっと聞いておけばよかった。
つくづくそう思う。
もし
母に愛されていなかったのなら
母に疎まれていたとしたら
なるほど
私の形成されたパーソナリティーに納得できる。
母が命の限り
私を愛し慈しんでくれていたとしたら
こんなことを思うのは申し訳ない。
ごめんなさい。
後悔している。
大事なことを話してもらっておけば
今ごろにこんなことを思う必要などなかったのに・・・
スカーレット
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