スカーレットの心のつぶやき
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2015年04月26日(日) 弱者はますます弱者に

現在の医療について疑問がある。

嘗て、母が高齢者になった頃

医療費無料の時期があった。

病院は一見元気そうな老人でにぎわっていた。

待合室は彼らの憩いの場となり

医者にかかるために来たというより

誰かとお喋りをするために

病院に来た人が多かったと聞く。

笑い話ではないが

お互いに再会を喜び

病院に来ていない人を

心配して「あの人来てないけれど

どこか悪いのではないか?」という

会話がいきかっていた。

病院に来ないのだから

健康であるということなのに

喋りに来ていないから

何処か悪いと心配していたのだ。

これは笑い話ではなく事実だ。

当時、高齢者が段々増えることは

政治家だったらわかっていたはずだ。

母でさえ

こんなことをしていたら大変なことになる

と言っていた。

素人でさえわかることを

何故疑問に思って医療費無料を反対する人が

居なかったのだろうか?

その後高齢者の無料制度はなくなり

医療費負担が再開した。

当然のことだ。

そして、高齢者が増え少子化が進むにつれて

国の医療費が破綻寸前になり

なるべく国民が病気にならないように

そして

入院を長くできなような日本になった。

病気にならないのは良い。

高齢者でも元気で働くことが出来たら越したことはない。

でも

体を崩し入院することになり

治療してもなかなか良くならず

もう少し入院させてほしくても

急性期病棟だからという理由で

追い出される患者もいる。

病気によって3週間で治るものと治らないものがある。

人によっても違う。

国のお達しだからという理由

補助金をもらえなくなるという理由で

入院治療をすべき人まだ

退院を余儀なくされるのは本当におかしい。

医者の家族やそれなりの地位のある人は

きっと私たちとは違う待遇で迎えられるのだろう。

そして

手厚い医療を受けることが出来るのであろう。

結局、共産党が言うように

弱者切り捨ての世の中になっているのだ。

金持ちは医療でも優位となり

弱者はどこまで行っても弱者なのだ。

最近、このことを痛感している。


スカーレット