スカーレットの心のつぶやき
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2015年04月19日(日) 結婚式

今から30年前の九月

私たちは

富山県の立山連峰の室堂にある

「ホテル立山」で

二人だけの結婚式をした。

披露宴はしていない。

親も兄弟も居ない

本当に二人だけの結婚式だった。

別に親に反対されたわけではない。

なるべく費用をかけずに

思い出に残るものにしたかったというだけだ。

今でも後悔していないし

寧ろああいう結婚式をできたことを

とても幸せに思っている。

もし、どちらかの両親が反対したら

実現していなかったはずだから。

私の一人娘が結婚をしようとしている。

親は関与しないで

娘たち二人が

式場や式の内容について

時間を作って式場を訪れ計画を立てている。

費用についても

自分たちがどうにかしようとしているが

もし、足らなくて援助してほしいと言われたら

私は出してやるつもりだ。

私は娘に私たちの結婚式の話をして

派手な式ではなく

費用をかけずに

思い出に残るものにしたら良いと言っているが

娘には娘の思うところがあるようで

式も披露宴もお色直しも

すべてちゃんとしたいようだ。

最近は芸能人でも一般人でも

入籍だけをして結婚式を挙げないカップルも多い。

それが良いとは断言できないが

結婚とは個人と個人がするものだという

風潮が多くなっているのだろう。

結婚は家と家がするものだという意識があれば

お互いの親戚同士の顔合わせも必要となる。

私は保守的な考えの人間だから

結婚は家と家がするものだという考えに近い。

なのに

自分たちは式を二人だけで挙げている。

帰ったらお互いの親戚を集めて

小さく披露宴のようなものをするつもりだった。

それが出来なかったのは

夫の祖父母が結婚式直後に次々と亡くなり

披露宴はお葬式と斎場での紹介に代わってしまったからだ。

当時は私も遠慮して言えなかったが

本当は斎場で夫の親戚に

「これが嫁だ」と紹介されたことは

なにか違和感を覚えていた。

そういう意味では

娘が披露宴をするのにも一概に反対できない。

結局は娘たちが幸せになれば良いことだ。

親は見守ってやるしかない

そう思っている。


スカーレット