スカーレットの心のつぶやき
つぶやき 目次過去未来


2011年09月04日(日) ハナミズキ

亡き、父と母がこよなく愛した花、ハナミズキが

今春は花をあまり咲かせなかった。

私が今住んでいる父と母の家の裏庭に

ハナミズキの木が5本ある。

そのうちの1本は葉が全く出てこなかった。

そして、残りの4本は

かろうじて少し花をつけたものの

その後、葉が茶色に変色し

病葉のようになってしまった。

義兄がハナミズキは水をたっぷりやるようにと言った。

私は知識がないから

言われた通り、昨年の夏から今年の夏まで

冬場を除いて毎日朝晩水をたっぷりやっていた。

でも、植木屋さんに聞くと

水を遣りすぎて根っこが腐ってしまったのだと言った。

そして、木を根元から切ってしまうことになった。

父と母に申し訳ない。

遺影に向かってごめんねと謝った。

母が平成10年に大腸癌の手術をした時

(母には病名を言わなかった)

母が退院したらハナミズキが待っているから

頑張ろうねと励ましたものだ。

あの頃は真っ白やピンクの花たちが

青い空に向かって大きな花を咲かせていた。

母は5月に退院できなかったから

結局花を見ることはできなかったけれど

私が絵を描いて母の枕元に持って行った。

写真も撮って見せてあげた。

母はとても喜んで嬉しそうに笑っていた。

そんな思い出がいっぱいつまったハナミズキの木が

枯れてしまったり

切り倒されてしまう。

やはりなんでもそうかもしれない。

世話をする人が居なくなったら

花もわかるのだろう。

私ではダメだったということだ。

悲しいけれど仕方ない。

来年の春にチューリップは咲くだろうか。

チューリップの球根も地中にある。

年を重ねる毎に咲く花の数も減っている。

来年はハナミズキもチューリップも花を咲かせることもなく

淋しい庭になってしまうかもしれない。


スカーレット