スカーレットの心のつぶやき
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「ホーホケキョ」日課にしている朝の散歩の途中、
神社の森の近くを通りかかった私の耳に
鶯の鳴き声が聞こえてきた。
思わず足を止め、うっそうとした木々を見上げた。
姿は見えないが、どうも一本の高い椿の木から聞こえてくるようだ。
耳を澄ますと「カアーカアー」「チッチチッチ」「チュンチュン」と
色々な鳥たちの声が聞こえる。
しばらくして、また「ホーホケキョ ケキョケキョ」と鶯の声が聞こえた。
「やっぱり鶯だ、えー!もう鶯が鳴くんだ」と驚いた。 でも、暦の上ではもう春。
隣家の庭の白梅にも白い花が咲き、
風に乗って甘い香りが漂ってくる。
近くの川の土手には黄色い菜の花が満開だ。
水仙畑の側には白い雪柳の花がちらほら咲いている。
池で越冬した鴨たちももうすぐ姿を消すだろう。
暖冬だった今年の冬ももう終わろうとしている。
時は確かに過ぎ、季節はめぐってきている。
去年は二人の父を亡くした辛い年になった。
もしかしたら、あの鶯の鳴き声は、
父たちが鶯に姿を変え、
私に「もう春が来るよ。元気を出してよ」と言っていたのかもしれない。
春を告げる鶯の声に「有難う、頑張るからね」と心の中で呟いた。
スカーレット
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