スカーレットの心のつぶやき
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2005年12月01日(木) 真夜中のラジオから

一昨日の夜、父の病院に付き添って泊まった。

何故か眠れなかった。

寒かった。

寒いからいっぱい着込んだせいもあって

肩が凝った・・・・

寝具を借りなかったから

薄い毛布一枚を上にかけただけで

ソファーに横たわった。

風邪を引きそうだった。

心配していた父の手術は成功し、

熱も出なかったし痛みもあまりなくて順調だった。

安心したように眠っている父の側で

父の寝息を子守唄にしようかと思いながら

横になっていたけれど

結局その夜は一睡も出来なかった。

父のために持って行っていたラジオを聴いていた。

昔大学受験の頃、

いつも聞いていたラジオだったが

最近はFM放送しか聞かなくなっていた。

でも、久しぶりに深夜のラジオを聞き、

何故か昔のことばかりを思い出していた。

30年前に起きた出来事が

まるで嘘のように思えた。

あの頃に流行ったフォークソングを聞きながら

大学生活を思い出していた。

そして一番辛かった20代、

食べられなくて25キロまでやせ細り

死さえ覚悟していたあの頃のことが

まるで走馬灯のように私の脳裏を駆け巡った。

もうあの頃には戻りたくない。

戻りたくても戻れない。

真夜中のラジオから流れていたカーペンターズの

あの凛として澄んだカレンの歌声は

私に新鮮な空気を運んで来てくれた。

一睡も出来なかったけれど

その割には疲れていないのは

きっとこのカレンの歌声に

私の心が癒されたからだと思う。

カレンも同じ拒食症で亡くなった。

もし、今生きていればきっと素晴らしい歌を歌っていただろう。

私がもしあの時にカレンと同じように死んでいたら、

今の私は居ないのだ。

今日から師走、

年月の経つ早さをしみじみ感じる。

こんなにも早く過ぎていく月日のことを思うと、

一日を何気なく過ごしたくないと思う。

今を大事に、

そして一日一日を意味あるものにしたい。

真夜中のラジオは私にそんなことを教えてくれた。


スカーレット