9/30に阪神の二軍が日本一を獲った。 昨年、一軍と共に苦い思いをさせられた千葉ロッテを完勝で下し、リベンジした。 いきなりの3連発をかました、喜田・桜井・藤原もすごいが、何と言っても、MVPに輝いた中村泰の好投が光る。 中村は、今季一軍でもプロ初勝利を挙げ、二軍では、防御率がずば抜けて良い、安定した投手に成長していた。 しかし元来ハートが弱く、高校時代も二年時に、甲子園で四球を連発して敗戦投手となっている。 三年時は、向かうとこ敵なしといった雰囲気を持つ選手になっていたが、奈良県予選を決勝まで、たった2失点で、選手権行きを逃している。 その姿は、プロに入ってからも変わらず、大舞台に弱いという印象が強い。 それが、ファームとはいえ、日本一を決める大試合で、完封勝利を収めた。 彼自身にとって、一皮剥けた事を印象づける一年になったと言えるだろう。 母校の郡山は、9/24に秋季奈良県大会3回戦で、智辯学園と対戦し、3−5の9回裏、逆転サヨナラ三点本塁打で劇的勝利を飾り、来春のセンバツに向けて、着実に歩を進めている。 こういう歴史的勝利が、彼の力にもなる事だろう。 共に、来季が楽しみである。
|