小説の構想やら更新予告やら短い話やら。
誤字脱字やら単語が中途半端に途中だとか色々あるけど気にしない。

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一日千秋
2002年12月13日(金)

45分間というのは、短いようで、なかなか長い。そこそこ面白い授業ならまだいいが、つまらないと思ったら酷く長く感じる。ついつい時計に目をやってしまうのも、そのせいだ。
あと30分。
あと30分で三時間目が終る、と。
教え方の下手な社会科担任が何やら言っているが耳に入れる気すら起こらず、ただひたすら時計を盗み見る。

あと十分。




あと五分。



あと一分。


チャイムがなったのと同じくして、教室から出た。次は選択で学年全体で移動教室。千石の目指すは一組。
一斉に人で込みだした廊下を進み、教室の窓から顔をのぞかせる。
……しかし探し人は見当たらない。
「……東方ー!あっくんって休みなのー?!」
教室の窓際の中横列、本を読んでいた東方がうなづくと、ありがとうと言って、その左斜後ろの席に座る。
椅子は、暖房が効いている教室ではあれど、人の体温はなくて金属パイプが冷たい。
本当なら、ここに、亜久津がいるはずなのに、と。
誰にともなく呟いたら、本を鞄にしまった東方に「しょうがないだろ、いないんだから」と、筆箱で小突かれた。
だって、と文句をつけかえそうとすれば彼は時計に目をやって慌てて教室を出ていってしまい、溜め息をつくしかなくなった。

ややあって再び始まる45分間。
今日はいつもならいるはずの彼は居ない。
折角同じ選択科目なのに。

無意識の内に再び溜め息がでる。
周りの知り合いが、やれどうしただのなんだのと心配のようにも冗談のようにもとれるような言葉をかけていくが、適当に手をふって大丈夫だと言って返す。

そして、いつもなら好きな、楽しい授業が、急に色褪せたように感じて目を閉じる。

ああそうか、そうか、俺は彼が居ないとこの授業を楽しいと錯覚する事ができないのか、と気づいて少し笑う。
いや、楽しくなんてない。
余計に虚しさが増した感覚にうんざりして机に突っ伏す。

時間が過ぎるのがやけに遅い。
あんまりに遅い。

ああまったく酷い奴だよ彼奴は。こんなにも退屈な時間をプレゼントされたって嬉しくもないのに、なんて。
ああまだ40分もあるよ、まったくよくもまぁ人に不都合にできてるもんだな時間の流れってのは、なんて。
回されてきたプリントを後ろに回し、軽い欠伸をする。
そしていっそ寝よう、と思った途端。
そんな意識もなにもかも、ゆっくりと沈んでいく。


夢の中で会えればいい、なんて、使い回された言葉を思い浮かべたりして。


丁度良く会えたと思った次の瞬間に叩き起こされて教師を本気で睨み付けるのは、もうすこし後の事。



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タイトルと内容がずれた上に短すぎてつまらないときたらどうしようもない…。




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