*運動部への秋の大会応援(全校生徒で)みたいな集会20020924 「亜久津、今日の壮行会、でなよ?」 「は?」 「俺、部の代表で喋るからサ」 「……部長じゃねぇのか、そういうの」 「残念でしたー南ちゃんはつい先程保健室に運ばれるような怪我しちゃったから俺が代理なのv」 にっこりと笑顔で、しかもなんだか女々しさを感じさせる口調で言う千石に、亜久津は溜め息をつく。 「……おまぇなぁ……」 「なぁに?」 「…………大体それがどうした」 「来なかったらマイクつかって亜久津と俺の交際宣言しちゃうよ?」 「……あーわかった、行けばいいんだろうが、行けば」 「そうそう、じゃあまた後でねー俺着替えてこなきゃいけないからさぁ、」 「さっさと行けばいいじゃねぇの」 千石はクス、と笑うと亜久津にひらひらと手をふり、廊下へと出て行った。 「では次はテニス部…」 司会の進行で、着々と各々の部活の今後の意気込みが語られていく。 次はテニス部。 マイクを受け取ったユニフォームに着替えた千石が、列の後ろのほうで一人、他とは少し距離を置いて壁によりかかっていいる亜久津のほうに視線をやり、唇の端を少しだけあげた。しかし亜久津はすぐにふい、と視線を反らし、窓の外の光景に目を向けた。それを見た千石は一瞬ムッ、とした表情をうかべたが、すぐにまたいつもの余裕をみせるかのような笑みを浮かべて喋り始めた。 もうそろそろ終るだろうと思って亜久津が千石に再び視線をもどすと、はた、と目が合った。 そしてまた目を反らされる前に千石は、今度は亜久津にむかってウインクを送った。とたん、亜久津がガシガシと頭を掻き、顔をそらす。 ぁあ、きっと顔は赤いのだろうなぁ、と千石は内心今すぐにでも亜久津の傍に行って亜久津の事を抱きしめたい、と思ったがそのまま隣のバスケ部の部長にマイクを手放した。 そして千石は再び亜久津に視線をむけようとしたが、彼はもうすでに体育館を出ていってしまっていた。 千石は「あーあ」、と小声で呟き、苦笑した。 きっと彼は屋上だ。 あとで冷やかしにいってやろう、そんな事を思いながら、出てきた応援団員が指揮する全校生徒の応援を、千石はぼんやりと聞いていた。 ++これを某友人に話したら、彼女はルドルフの話をしはじめた。悶えた。 はじめちゃん…はじめちゃん………!(彼奴は本当に最高な事を言うと思うよ) こう、バカ澤にはまかせられない!って観月がマイク奪い取るんだけど、逆に赤澤に部長は俺だろう?!って言われてあなたじゃ何をいいだすか心配なんです!とか言い合いになるっての。そんでそれを見た裕太がヤキモキしてるっての。 そんなん普通に悶えるっつーの。(そんな彼女も私も観月総受け) *千石よりも亜久津のほうが常識人と思われているのなら。20020925 「しつれいしまーす、あっくーん、遊びましょー?」 「オイ千石、授業中だぞ、」 「ごめんね★やっちゃん、でも俺つまんなくってさー俺のとこ自習なのね、そんで亜久津と遊びたくなっちゃって」 「教室に帰れ、早く」 「ちょっとまってーあっくーん?起きてー君の愛しのハニーが迎えにきたよー?あっくーん?」 「…………ンだよ…」 「おそよう、今から遊園地行こう」 「は」 「よし決定、やっちゃん、亜久津かりまーす」 「やっちゃん言うな!勝手に生徒を拉致るな!」 「いやでーす、さー行こうネ、ダァリン?」 「誰がダァリンだバカ!離せ!」 ++…あ、コレむづかしい…。 *体育授業中。千石と亜久津のクラスの合同体育。20020926 「あーくーつっ!何選択した?俺はバスケとサッカーなんだけど」 「…同じ」 「マジで?じゃあコンビ組も、ね?」 「…南がいんだろが…」 「いやーあれでもあの人は皆の人気者だから倍率高くってね〜…」 「てめぇもだろーが」 「うん、まぁ、そうなんだけど。そうなんだよ、皆の人気者のこの清純くんはわざわざ亜久津のために亜久津と体育でペアを組むためだけに何人もの人の好意を、誘いを踏みにじってここにいるわけだよ」 「まわりくどい言い方すんじゃねぇよ」 「何、亜久津は俺と組むの嫌なの?」 「別に、」 「……つーかさー亜久津って制服の時はかっちり着込むくせに体操着とかは腕まくりとかしまくって露出多くない?」 「運動すんだから暑くなんだろーが」 「…そうだけどさー…つーかやけに白くない?女子並み、いや下手すると女子より白くない?すっげ…それでも元テニスッ子〜?」 「たいして長い間やってねぇっての」 「でも普通はもうちょっと焼けるでしょ…」 「……じろじろみんな、気色わりぃ」 「だってーうっわすげーすべすべ」 「触ってんじゃねぇよ!何してんだテメェは!」 ++なんつうか、最初はゴクアク、じゃなくて親友のつもりだったんだけど。 -- 書きだしててむなしくなってきたので終了。(笑)
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