※死ぬだの死なないだのというネタが嫌いな方は読まない方が賢明DEATH。 たしかめるように、ゆっくりと、一つ一つの言葉を、噛み締めるように、君の名前を呼んだ。 「あくつ」 好きで好きでもうどうしようもないぐらい好きでしょうがない。 大好きで大好きでもう本当にどうしようもないぐらい大好きな君。 額に、瞼に、鼻筋に、唇に、耳に、首筋に、鎖骨に、鎖骨の間に、キスを落とし、耳もとで小さく好きだよと囁く。甘い、囁きは君だけに。 「………」 言葉は君だけに。君だけに。 パタパタと、流れ落ちる生暖かい、血が白い床にやたらと映えて。 君の体とは、反対に生暖かい血は、やたらと、甘く感じて。 声の代わりに涙が出た。 「……………………ごめん ね …あくつ」 この声は君に聞こえているのか。 この声は君に聞こえているのか。 手は血まみれ 洗っても拭ってもとれないように血がべったりとついて 嗚呼その包丁と同じように君の血がべったりとついて。 ……………僕は罪人。 ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。 何度も何度も呟いて 何度も何度も君を呼んで 何度も何度も君を抱きしめて 何度も何度も君を突き刺した。 ずっとずっと前から心と頭がずきずきと悲鳴をあげるように痛みつづけている。 君に会った時からずっとずっと。 でも今は、それよりもずっとずっともっと酷く死にそうなぐらいに悲鳴をあげてる。 ごめんね、もうただただ謝る事しかできない無力な自分が嫌になる。 ああまた頭痛が酷くなる。 +++ 投票やめました。投票してくださったかた有難うございました。
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